SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ

令和7年度春期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問19

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

プロジェクトのスケジュールを短縮したい。当初の計画は図1のとおりである。作業Eを作業E1,E2,E3に分けて,図2のとおりに計画を変更すると,スケジュールは全体で何日短縮できるか。
作業A~Iから成る当初のアローダイアグラムと,作業EをE1~E3に分割しダミー作業を追加した変更後のアローダイアグラム。
作業A~Iから成る当初のアローダイアグラムと,作業EをE1~E3に分割しダミー作業を追加した変更後のアローダイアグラム。

選択肢

  1. ア
    1
  2. イ
    2
  3. ウ
    3
  4. エ
    4
解き方のヒントを見る

変更前後の条件をそろえて効果を見る

スケジュール短縮を考えるときは、変更によって動く期間だけでなく、前提条件や依存関係、投入できる資源が同じ基準で比べられているかを確かめ、結果の意味を整理します。

この問題で問われていること

一つの観点として、短縮の効果を判断する前に、変更前後で比較対象となる作業範囲・順序・制約がそろっているかを画面の記述から確認し、差分の意味を一つずつ丁寧に考えます。

視点

判断では、変更内容そのものに飛びつかず、どの条件が維持され、どの条件が変わった結果として期間差が生じたのかを切り分けます。比較の土台がそろっているかを確認し、影響範囲を整理してから各記述を検討します。

確認ポイント

  • 変更前後で比較する対象の範囲が同じか確認する
  • 依存関係や制約など、期間に影響する前提を拾う
  • 見かけの短縮と実際に得られる効果を区別して考える
正解と解説を見る

正解

ア

解説

図1の全体期間は、下側の経路が28日となるため28日です。図2ではE1とE2が並行し、E3は両方の完了後に始まるので、変更後の下側経路は25日です。一方、上側経路は27日残るため、全体期間は27日となり、短縮日数は1日です。

変更前の計算

図1では、上側経路が A+B+D+G=5日+8日+7日+7日=27日です。下側では、Eを通る経路が A+B+E+H+I=5日+8日+9日+4日+2日=28日となり、全体期間は長い方の28日です。

変更後の比較

図2ではE1とE2が並行し、E3は両方の完了後に開始します。そのためE部分は、max(3日、4日)+2日=6日です。下側経路は5日+8日+6日+4日+2日=25日ですが、上側経路は27日残ります。したがって変更後は27日で、28日−27日=1日短縮です。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。図1では下側の経路が5日+8日+9日+4日+2日=28日で全体を決めます。図2ではE1とE2のうち長い4日を基準にE3の2日が続くため、下側は25日です。ただし上側の27日が残るので、全体は27日となり、短縮は28日−27日=1日です。

選択肢イ

これは不正解だよ。図2の上側経路はA・B・D・Gで、5日+8日+7日+7日=27日です。下側経路は25日なので、変更後の全体期間は27日になります。図1の全体期間28日との差は1日であり、2日にはなりません。並行経路の最長値を全体期間として比較する必要があります。

選択肢ウ

これは不正解だよ。Eは9日から、E1・E2・E3を通る6日相当に短縮されるため、Eを含む下側経路だけを見ると3日短くなります。しかし図2では上側のA・B・D・Gが27日かかり、下側の25日より長く残ります。したがってプロジェクト全体の短縮は3日ではありません。

選択肢エ

これは不正解だよ。E1の3日とE2の4日は同時に進められるため、両方を単純に加算して短縮量を求めることはできません。E3の開始は長い方の4日後で、E部分は4日+2日=6日です。さらに上側経路の27日が全体を制約するため、短縮日数は4日になりません。

学習のポイント

最長経路と合流点での待ち時間を正しく把握することが重要です。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度春期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問19(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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