SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ

令和7年度春期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問18

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

プロジェクトマネジメントにおいて,プロジェクトスコープのクリープと呼ばれるものはどれか。

選択肢

  1. ア
    時間,コスト及び資源の調整が行われず,コントロールされていないプロジェクトスコープの変更
  2. イ
    発生した場合に,プロジェクトの目標にプラス又はマイナスの影響を与えることがある潜在的な事象
  3. ウ
    プロジェクトの目標を達成するために完了する必要のある作業を表すための,階層的分割の枠組み
  4. エ
    目標,成果物,要求事項及び境界を含むプロジェクトスコープを記述したもの
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変更の影響範囲を見極める視点

変更を扱うときは、依頼内容そのものだけでなく、合意済みの基準や成果物、承認経路との関係を整理し、どの管理上の論点に属するかを段階的に確認することが大切な手順です。

この問題で問われていること

判断では、変更が何に影響するかを直接決めつけず、対象・基準・承認・記録の関係を同じ観点で照合し、管理上の扱いを考える手順に集中し、途中で結論を先取りしないでください。

視点

個別の用語や結論を暗記するより、変更の対象と影響を切り分け、既存の合意や記録と照らして整理する。関係者間で扱いが変わる境界にも注目する。

確認ポイント

  • 変更が及ぶ対象と、そこから生じる影響の範囲を分けて整理できているか確認する。
  • 既に合意・記録されている基準との関係を、同じ切り口で照合できているか確認する。
  • 変更を扱うための承認や記録の流れを、対象の判断と混同していないか確認する。
正解と解説を見る

正解

ア

解説

スコープクリープは、プロジェクトの合意済み範囲が適切な調整や管理を経ないまま変化し、作業量や必要資源などに影響を及ぼす状態です。

理由

プロジェクトスコープのクリープとは、時間、コスト、資源などとの調整や管理が十分に行われないまま、プロジェクトの範囲が変更されることです。したがって、選択肢アが該当します。

比較

選択肢イはリスク、ウは作業を階層的に分解するWBS、エはプロジェクトスコープを記述した文書の説明です。いずれも、管理されないスコープ変更そのものを表していません。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。プロジェクトスコープのクリープは、合意・承認された範囲を基準に、時間やコスト、資源との調整を伴わないまま、要求や作業範囲が管理されずに増減する状態を指す。この記述はその定義に合致する。

選択肢イ

これは不正解だよ。これは、発生するとプロジェクト目標に良い影響又は悪い影響を及ぼす可能性のある潜在的な事象を表しており、リスクの説明である。スコープの変更が管理されない状態を示していないため、設問の用語とは異なる。

選択肢ウ

これは不正解だよ。これは、プロジェクトの目標達成に必要な作業を、階層的に分割して整理する枠組みを表しており、WBSの説明である。作業範囲が管理されないまま変更されるスコープクリープとは意味が異なる。

選択肢エ

これは不正解だよ。これは、プロジェクトの目標、成果物、要求事項、境界などを記述したプロジェクトスコープの説明である。スコープを文書化したものを示しており、管理されない範囲変更を意味するスコープクリープではない。

学習のポイント

スコープ、リスク、WBS、スコープ記述書の定義を区別する

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度春期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問18(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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