SMITサービスマネージャ試験 午後Ⅰ
令和6年度春期 ITサービスマネージャ 午後Ⅰ 問2
事例を読んで設問の答えを考えてから、解説のポイントとIPA公式の解答例・採点講評で確認しましょう。
問題



解き方のヒントを見る
可用性を整理するための視点
サービスの可用性を考えるときは、利用者が必要な場面で継続して使えるかという一つの評価軸に注目し、情報の流れ、利用条件、運用上の支えを同じ基準で照らし合わせて整理します。
この問題で問われていること
各記述を個別の機能や媒体の印象で判断せず、利用が必要な時点でサービス提供が途切れにくいか、またその状態を説明する内容になっているかという観点だけで確認してください。
視点
可用性を整理するときは、利用者が必要とする場面、情報が届く経路、継続利用を支える条件を同じ評価軸で見比べ、説明の範囲と前提をそろえて考えます。
確認ポイント
- 利用が必要となる場面を基準にしているか
- 継続利用に関係する条件を整理できているか
- 説明の前提と評価する対象がそろっているか
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解説
駅務機器の稼働率を基に可用性の課題を把握し、CBMによる保全コスト削減とSNS分析による障害対応の早期化を検討する問題です。
問題の全体像
E社は駅務機器を使った駅務サービスを提供しているが、故障の発生と保全コストが課題になっている。そこで、稼働率を確認した上で、IoTセンサーによるCBMを導入し、部材の状態に応じた交換を目指す。さらに、現場からの連絡より早い場合があるSNS投稿を分析し、障害の初動対応を早めようとしている。出題の中心は、可用性の数値計算、状態基準保全の効果、SNS情報の特性を踏まえた改善策です。
設問1(1)
表1の自動券売機について、年間稼働予定時間は80台×7、000時間で560、000時間となる。年間故障修復時間は、80台×1台当たり平均故障回数7回×1回当たり平均修復時間5.0時間で2、800時間です。したがって、稼働率は(560、000−2、800)÷560、000×100=99.50%となる。
設問1(2)
本文では、自動改札機の点検作業が営業時間内に行われ、計画停止が発生している。CBMで故障の可能性が高まった部材だけを交換すれば、不要な点検や交換を減らせるため、公式解答例のとおり「計画停止時間を削減することができる」と考える。
設問2(1)
従来は点検作業員が目視などで交換の必要性を判断していた。一方、CBMでは搬送速度を継続監視し、しきい値を下回った状態を故障の前兆としてデータに基づき判断できる。したがって、公式解答例の要点は、目視判断していた故障の前兆をデータに基づいて判断できることです。
設問2(2)
定期交換では、まだ使用できる部材も一定期間ごとに交換していた。CBMでは部材を状態に応じて交換するため、定期交換と比べて部材を長期間利用でき、交換頻度を減らせる。その結果、部材費や交換作業に伴うコストの削減が期待できる。
設問3(1)
今回の事例では、SNS上の最初の障害投稿が20:00、駅業務部からの連絡が20:10、対応開始が20:15だった。SNSを検知に活用すれば、現場連絡を待たずに障害を把握できるため、公式解答例のとおり「インシデントの初動対応の早期化」が期待できる。
設問3(2)
本文では、SNS投稿は情報源が不特定多数で、現場からの情報より正確性が低い一方、早い場合があると説明されている。したがって、検知条件を一つだけにすると、正確性の低い情報によって誤検知が増える。答案では、公式解答例の「情報の正確性が、現場からの情報より低いから」という因果を押さえる。
学習のポイント
可用性指標の計算、予防保全の効果、情報の特性を答案に結び付ける力を身に付ける。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和6年度春期 ITサービスマネージャ試験 午後Ⅰ 問2(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例 / 採点講評)
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