SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ

令和6年度春期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問7

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

総所有費用(TCO)の説明として,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    自社に導入した業務システムの開発総費用とハードウェア購入費用
  2. イ
    システムの導入から廃棄に至るライフサイクルの総費用
  3. ウ
    ハードウェア及びソフトウェアを導入して稼働させるまでの総費用
  4. エ
    ハードウェア購入費用とヘルプデスクや利用者教育などのテクニカルサポートに要する費用
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費用の範囲を見極める視点

総所有費用を考えるときは、目立つ導入時の支出だけでなく、利用開始後まで続く負担をどこまで同じ枠組みで捉えるかという境界に注目します。

この問題で問われていること

選択肢を比べる際は、対象となる仕組みを使い続けるために発生する負担まで視野に入れているかを一つの観点として確認し、個別の表現に引きずられず範囲の一貫性を見ます。

視点

費用を整理するときは、発生する時期と目的をそろえて眺め、導入前後のどの段階までを対象に含める想定かを確認します。個々の項目を暗記するより、対象期間と負担の関係が一貫しているかを考えることが大切です。

確認ポイント

  • 対象期間がどこからどこまで設定されているかを確認する
  • 導入時と利用中の負担を同じ基準で比較しているかを見る
  • その支出が対象の仕組みを保有・利用することと結び付くかを考える
正解と解説を見る

正解

イ

解説

TCOはTotal Cost of Ownershipの略で、情報システムを導入してから運用・保守し、最終的に廃棄するまでのライフサイクル全体にかかる総費用を表します。

理由

TCOは、ハードウェアやソフトウェアの購入・開発費だけでなく、導入後の運用、保守、利用者支援など、システムの所有と利用に伴う費用を総合的に扱う。さらに、利用終了時の廃棄に関わる費用も対象となる。

比較

選択肢の中には、導入時の費用だけを扱うものや、特定の支援費用だけを挙げるものがある。しかしTCOは、個別費用の一部ではなく、システムのライフサイクル全体にわたる費用を示す概念です。

選択肢ア

これは不正解だよ。業務システムの開発費用とハードウェア購入費用は、主に導入時に発生する費用の一部である。TCOはこれらだけに限定されず、導入後の運用・保守や利用終了時の廃棄など、ライフサイクル全体に関係する費用を含めて考えるため、この説明では範囲が不足している。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。TCOはTotal Cost of Ownershipの略で、システムを導入してから廃棄するまでのライフサイクル全体にかかる総費用を意味する。開発費や購入費だけでなく、運用・保守、利用者支援、終了時の処理なども含めて捉えるため、この説明がTCOの定義に合っている。

選択肢ウ

これは不正解だよ。ハードウェアとソフトウェアを導入して稼働させるまでの費用は、システム導入時までの初期費用を表している。TCOでは、稼働開始後に継続して発生する運用・保守費用や、最終的な廃棄に関する費用も考慮するため、稼働開始までに限定した説明ではない。

選択肢エ

これは不正解だよ。ハードウェア購入費用と、ヘルプデスクや利用者教育などのテクニカルサポート費用は、TCOを構成する可能性がある費用の例である。ただし、それらだけではシステムのライフサイクル全体の総費用にならず、開発、運用、保守、廃棄などの費用が含まれていないため、TCO全体の説明としては不十分である。

学習のポイント

購入費だけでなく、運用から廃棄までの総費用を捉える考え方を理解する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和6年度春期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問7(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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