SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ
令和6年度春期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問5
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア各監査について,監査の基準及び監査範囲を明確にする。
- イ監査は,新しいリスク又はその他の問題が発見されたときに実施する。
- ウ監査を受ける業務を担当する要員の中から,適切な知識を有する人を監査員に選定する。
- エ前回までの監査の結果を考慮せずに,監査プログラムを計画する。
解き方のヒントを見る
判断の根拠と補った前提の区別
この分野の検討では、与えられた情報と、自分の知識から補った内容を区別することに着目しましょう。判断の根拠をたどり、慣れた言い回しや経験だけで、示されていない前提を加えていないか確かめます。
この問題で問われていること
判断を進める際は、その理由が与えられた情報のどこに基づくかを意識してください。根拠として示された内容と、自分が補った解釈を分けて整理し、両者を混同していないかを確認しましょう。
視点
自分の理解を使うときは、与えられた情報に直接含まれる内容と、そこから補った解釈を分けて捉えます。判断の理由を言葉にすると、この境目を確かめやすくなります。
確認ポイント
- 判断の理由を、与えられた情報に結び付けているか
- 示された内容と、自分で補った解釈を区別しているか
- 経験や記憶だけを根拠に、前提を加えていないか
正解と解説を見る
正解
ア
解説
正解はアです。JIS Q 20000-1:2020では、各監査について監査の基準及び監査範囲を明確にすることが求められます。また、計画した間隔での実施、客観性及び公平性の確保、過去の監査結果の考慮も必要です。
監査の基準と範囲
監査の基準は、規格の要求事項や組織が定めた要求事項など、適合性を判断する根拠です。監査範囲は、対象となる業務や組織などの境界を示します。各監査で両者を明確にするというアの記述は、内部監査の要求事項に適合します。
ほかの選択肢との比較
内部監査は、あらかじめ計画した間隔で実施します。新しいリスクや問題の発見だけを実施の契機とする説明では不十分です。また、監査員には知識だけでなく、監査プロセスの客観性及び公平性を確保できることが必要です。監査プログラムの計画では、前回までの監査結果も考慮します。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。各監査について、監査の基準及び監査範囲を明確にすることが求められます。基準は適合性を判断する根拠であり、範囲は監査の対象や境界を示します。両者を定めることで、何をどの根拠で評価するかが明確になり、監査を適切に実施できます。
選択肢イ
これは不正解だよ。内部監査は、あらかじめ計画した間隔で実施することが求められます。この選択肢は、新しいリスク又はその他の問題が発見されたときを実施の契機としています。発見に応じて追加の監査を検討することはあっても、計画的な実施という要求事項を満たす説明にはなっていません。
選択肢ウ
これは不正解だよ。監査員の選定では、適切な知識に加えて、監査プロセスの客観性及び公平性を確保する必要があります。この選択肢のように、監査を受ける業務の担当要員から選ぶだけでは、自らの業務を監査するおそれがあります。知識の有無だけで、公平・公正な立場で監査できるとは判断できません。
選択肢エ
これは不正解だよ。監査プログラムの計画では、前回までの監査結果を考慮する必要があります。過去の結果は、未解決の問題や改善状況を踏まえ、次の監査を計画するための情報になります。この選択肢は「考慮せずに」としており、過去の監査結果を計画へ反映するという要求事項に反しています。
学習のポイント
各監査の基準・範囲の明確化と、実施時期、監査員の選定、監査プログラムの計画に関する要求事項を整理しましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和6年度春期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問5(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
関連する過去問一覧
IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針