SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ

令和5年度春期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問10

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

エラープルーフ化とは,ヒューマンエラーに起因する障害を防ぐ目的で,作業方法を人間に合うように改善することであり,次の五つの原理を定義している。五つの原理のうち,ヒューマンエラーの発生を未然に防止する原理の組みはどれか。 〔エラープルーフ化の五つの原理〕 ・異常検出:エラーに気づくようにする。 ・影響緩和:影響が致命的なものにならないようにする。 ・代替化:人が作業をしなくてもよいようにする。 ・排除:作業や注意を不要にする。 ・容易化:作業を易しくする。

選択肢

  1. ア
    異常検出,影響緩和,代替化
  2. イ
    異常検出,代替化,排除
  3. ウ
    影響緩和,排除,容易化
  4. エ
    代替化,排除,容易化
解き方のヒントを見る

発生防止を考えるための視点

人の誤りを減らす対策を区別するときは、対策が誤りの発生前後のどの段階に働きかけるかという一つの観点に絞って、問題文の表現と照合しましょう。用語の印象だけで判断せず、対象となる場面を丁寧に確認します。

この問題で問われていること

選択肢を読む際は、対策の名称や印象ではなく、誤りが起こる流れのどの時点への働きかけを説明しているかに注目し、表現の対象範囲をそろえて比較します。説明の中心がどこに置かれているかも確認します。

視点

対策を整理するときは、まず人・作業・環境のどれを評価するかではなく、誤りに関わる時系列上の位置を同じ基準で見ます。次に、選択肢が示す対象と作用する段階の対応を、問題文の文脈に沿って確認します。

確認ポイント

  • 対策が働きかける時点を、選択肢ごとに同じ基準で捉えられているか
  • 問題文で示された対象と、選択肢が述べる対策の範囲が対応しているか
  • 用語の印象や知名度ではなく、発生防止という問いの焦点に沿って比較できているか
正解と解説を見る

正解

エ

解説

エラープルーフ化の五原理は、エラーへの気づき、影響の抑制、人の作業の置換、作業の不要化、作業の容易化に分けられる。未然防止では、エラー発生後の検出や影響緩和ではなく、作業自体を誤りにくくする原理を選ぶ。

理由

異常検出はエラーに気づかせる仕組みであり、影響緩和はエラーの影響を致命的にしない仕組みです。どちらもエラーが発生した後の対応に関する原理で、発生そのものを未然に防ぐ原理とは異なる。

比較

代替化は人が作業しなくてもよいようにし、排除は作業や注意を不要にし、容易化は作業を易しくする。これらは作業方法を人間の誤りが起きにくい形へ変えるため、未然防止の組合せとなる。

選択肢ア

これは不正解だよ。異常検出はエラーに気づかせる仕組みであり、影響緩和はエラーの結果を小さくする仕組みである。いずれもエラー発生後の対応を含むため、代替化と組み合わせても、三つ全てが未然防止の原理にはならない。

選択肢イ

これは不正解だよ。代替化と排除は、人の作業や注意への依存を減らしてエラーを起こしにくくする。一方、異常検出は発生したエラーに気づかせる原理なので、発生そのものを未然に防ぐ原理だけの組合せではない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。排除と容易化は作業を不要にしたり易しくしたりすることで、エラーの発生を防ぎやすくする。しかし、影響緩和はエラーが起きた場合の被害を抑える考え方であり、未然防止とは目的が異なる。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。代替化は人が作業しなくてもよいようにし、排除は作業や注意を不要にする。また、容易化は作業を易しくする。いずれも作業そのものを誤りにくくし、ヒューマンエラーの発生を事前に防ぐ原理である。

学習のポイント

エラー発生前の対策と、発生後の検知・被害抑制を区別する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和5年度春期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問10(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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