SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ

令和5年度春期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問6

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

サービス提供時間帯が毎日6時~20時のシステムにおいて,ある月の停止時間,修復時間及びシステムメンテナンス時間は次のとおりであった。この月のサービス可用性は何%か。ここで,1か月の稼働日数は30日であって,サービス可用性(%)は小数第2位を四捨五入するものとする。 〔停止時間,修復時間及びシステムメンテナンス時間〕 ・システム障害によるサービス提供時間内の停止時間:7時間 ・システム障害への対処に要したサービス提供時間外の修復時間:3時間 ・サービス提供時間外のシステムメンテナンス時間:8時間

選択肢

  1. ア
    95.7
  2. イ
    97.6
  3. ウ
    98.3
  4. エ
    99.0
解き方のヒントを見る

可用性を考える前提のそろえ方

サービス可用性を整理するときは、対象範囲と観測期間を先にそろえ、稼働として扱う状態や対象外とする事象を区別しながら、全体の前提が一貫しているか確認しましょう。

この問題で問われていること

一つの観点として、算出対象の境界が一貫しているかに注目してください。対象となる時間、状態、除外条件の対応関係を読み取り、同じ前提で比較できるかを確かめます。

視点

対象に含める範囲と含めない範囲が、観測期間や状態の定義と矛盾なく対応しているかを確認する。

確認ポイント

  • 対象サービスの範囲と観測する期間が、同じ前提で設定されているか確認する。
  • 稼働として扱う状態と、対象外として扱う事象の境界が明確か確認する。
  • 対象範囲・期間・扱う状態の組合せが、一貫した前提になっているか確認する。
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

1日当たりのサービス提供時間は14時間で、30日間では420時間です。提供時間内の停止7時間だけを差し引くため、可用性は98.3%になります。

理由

毎日のサービス提供時間は6時から20時までの14時間なので、月間の対象時間は14時間×30日=420時間です。サービス提供時間内の停止は7時間だけであり、サービス提供時間外の修復3時間とメンテナンス8時間は可用性の計算から除外します。したがって、可用性は(420時間−7時間)÷420時間×100=98.333…%となり、小数第2位を四捨五入して98.3%です。

比較

可用性では、サービスを提供すべき時間に実際に利用できた割合を求めます。したがって、提供時間外に行われた修復やメンテナンスを停止時間として加えると、対象範囲が誤って広がります。

選択肢ア

これは不正解だよ。95.7%は、月間420時間から停止7時間、サービス提供時間外の修復3時間、メンテナンス8時間を合計した18時間を差し引いた場合に近い値です。しかし、提供時間外の11時間は可用性の分母・停止時間に含めないため、公式条件との扱いが異なります。

選択肢イ

これは不正解だよ。97.6%は、月間420時間から停止7時間に加えて、サービス提供時間外の修復3時間も差し引いた10時間を用いた場合に近い値です。修復時間は提供時間外なので、サービス提供中の停止として扱う条件とは一致しません。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。サービス提供時間は1日14時間、30日で420時間です。このうち提供時間内の停止7時間だけを差し引くので、(420時間−7時間)÷420時間×100=98.333…%となります。小数第2位を四捨五入すると98.3%です。

選択肢エ

これは不正解だよ。99.0%は、月間420時間に対する損失を約4.2時間として計算した値に相当します。しかし、問題で示されたサービス提供時間内の停止は7時間であり、提供時間外の修復3時間やメンテナンス8時間を除外しても、損失は4.2時間にはなりません。

学習のポイント

可用性の分母と、差し引く停止時間の範囲を正しく区別する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和5年度春期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問6(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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