SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ
令和4年度春期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問21
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アCPUと磁気ディスク装置との間に半導体メモリによるデータバッファを設けて,磁気ディスクアクセスの高速化を図る。
- イ主記憶のデータの一部をキャッシュメモリにコピーすることによって,CPUと主記憶とのアクセス速度のギャップを埋め,メモリアクセスの高速化を図る。
- ウ主記憶へのアクセスを高速化するために,アクセス要求,データの読み書き及び後処理が終わってから,次のメモリアクセスの処理に移る。
- エ主記憶を複数の独立したグループに分けて,CPUからのアクセス要求を並列に処理することによって,主記憶へのアクセスの高速化を図る。
解き方のヒントを見る
主記憶の扱いを前提から整理する
主記憶に関する内容を考えるときは、記述がどのような前提のもとで成り立つのかに注目しましょう。用語の印象だけで判断せず、与えられた条件と自分が補った仮定を区別して整理することが大切です。
この問題で問われていること
検討の焦点は、主記憶について考える際に、明示された条件の範囲を保てているかという一点です。普段の知識から無意識に条件を足していないかを確かめ、どこまでが与えられた内容なのかを意識して考えましょう。
視点
前提とは、考える際の土台となる条件です。明示された条件と、経験や知識から自分が補った仮定を分けて捉えると、検討する範囲を整理しやすくなります。
確認ポイント
- 明示された条件を把握できているか
- 自分で追加した仮定が混ざっていないか
- 与えられた条件の範囲で考えているか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
正解はエです。メモリインタリーブは、主記憶を複数の独立したグループに分け、アクセス要求を並列に処理することで高速化する方式です。データを別の高速な記憶装置にコピーするキャッシュ方式とは区別します。
理由
メモリインタリーブでは、主記憶を独立して動作できる複数のメモリバンクに分けます。アクセス先を各バンクに振り分け、あるバンクが処理している間に別のバンクでも処理を進めることで、主記憶全体のアクセス性能を高めます。エの「複数の独立したグループ」と「アクセス要求を並列に処理する」が、この仕組みに対応します。
比較
アは磁気ディスクへのアクセスを高速化するディスクキャッシュ、イはCPUと主記憶の速度差を補うキャッシュメモリの説明です。ウはアクセス要求、読み書き、後処理が終わってから次のアクセスへ移る逐次処理を述べています。メモリインタリーブでは独立したバンクの処理を重ねられるため、ウのように前のアクセス全体の完了を待つ説明とは異なります。
選択肢ア
これは不正解だよ。CPUと磁気ディスク装置の間に半導体メモリのデータバッファを設ける方式で、ディスクキャッシュの説明です。高速化の対象は磁気ディスクへのアクセスであり、主記憶へのアクセスを高速化するメモリインタリーブとは仕組みが異なります。
選択肢イ
これは不正解だよ。主記憶のデータの一部をキャッシュメモリにコピーし、CPUと主記憶の速度差を補うキャッシュメモリの説明です。必要なデータがキャッシュにあれば、主記憶より高速にアクセスできます。メモリインタリーブは、主記憶を複数の独立したグループに分けて利用する方式です。
選択肢ウ
これは不正解だよ。アクセス要求、データの読み書き及び後処理が終わってから、次のメモリアクセスに移るという逐次処理の説明です。前の処理が完了するまで次の処理を待たせるため、複数の独立したグループでアクセスを並列に処理するメモリインタリーブの説明には当たりません。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。主記憶を複数の独立したグループに分け、CPUからのアクセス要求を並列に処理して高速化する点が、メモリインタリーブの特徴です。各グループをメモリバンクと呼び、アクセス先を振り分けることで、あるバンクの処理中にも別のバンクを利用できます。
学習のポイント
メモリインタリーブの主記憶分割と並列処理を理解し、ディスクキャッシュ、キャッシュメモリ、逐次処理との違いを整理しましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和4年度春期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問21(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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