SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ

令和4年度春期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問13

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

JDCC(日本データセンター協会)が制定する“データセンターファシリティスタンダード”において,UPS設備の冗長性に関するティア基準がある。ティア3に該当する構成はどれか。ここで,ティア3は機器のメンテナンスなどによる一部設備の一時停止時においても,コンピューティングサービスを継続して提供できる冗長構成の設備を有するレベルである。また,システム構成として必要となる常用UPSの台数はNとする。

選択肢

  1. ア
    2N
  2. イ
    N
  3. ウ
    N+1
  4. エ
    N+2
解き方のヒントを見る

冗長構成を判断する基本視点

UPSの冗長構成を検討するときは、単に機器数を比べるのではなく、要求される継続性、故障時の影響、保守時の前提、運用条件を同じ基準で整理し、構成の妥当性を考えることが重要です。

この問題で問われていること

この問題では、通常時だけでなく障害や保守の場面を含め、構成を評価する前提条件がそろっているかに集中して確認しましょう。個別の名称や数値ではなく、要求と制約の対応関係を見ます。

視点

設備構成を考える際は、求められる可用性や継続性と、故障・点検・運用上の制約を分けて整理し、それらが同じ評価基準で比較されているかを確認します。

確認ポイント

  • 継続性に関する要求を確認する
  • 故障時と保守時の前提を分けて考える
  • 要求と構成上の制約の対応を確認する
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

ティア3は、機器のメンテナンスなどで一部設備を一時停止しても、コンピューティングサービスを継続できる冗長構成を備えるレベルです。必要台数Nに対して予備を加えたN+1構成が該当する。

理由

常用UPSの必要台数がNの場合、N台は通常時に必要な構成です。ティア3では、メンテナンスなどで1台を停止しても残りの設備で必要なサービスを継続できる冗長性が必要となるため、必要台数に1台を加えたN+1が適切です。

比較

2Nは必要台数と同数の構成を二重に持つ方式で、Nは余裕を持たない必要台数そのものです。N+2はN+1よりさらに予備が多い構成だが、この設問のティア3に対応する構成として示されているものではありません。

選択肢ア

これは不正解だよ。2Nは必要台数Nと同じ規模の構成をもう一組用意する考え方であり、1台の余裕を持たせるN+1とは異なる。設問のティア3が示す一部設備停止時の冗長構成としては、必要台数に対する余剰の置き方が一致しない。

選択肢イ

これは不正解だよ。Nはシステムを通常どおり動かすために必要となる常用UPSの台数を表すだけで、設備の一部を停止した場合の余裕を含まない。したがって、メンテナンス中もサービスを継続するための冗長性を満たしていない。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。Nはサービス提供に必要な常用UPSの台数であり、N+1はそこに予備の1台を加えた構成である。1台をメンテナンスなどで停止しても必要台数を確保できるため、ティア3の冗長構成の説明に合致する。

選択肢エ

これは不正解だよ。N+2は必要台数Nに予備を2台加えた構成で、N+1より大きな余裕を持つ。設問で説明されるティア3に対応する冗長構成は、1台の停止に備える構成であり、N+2を選ぶ根拠は本文の条件から導けない。

学習のポイント

ティア基準では、設備の停止時にも必要能力を維持できる冗長性を確認する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和4年度春期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問13(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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