SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ

令和4年度春期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問5

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

サービスマネジメントにおいて,中断したサービスを復旧させるときの目標を定めた指標に,RPO(目標復旧時点),RTO(目標復旧時間)及びRLO(目標復旧レベル)がある。RTOとRLOを定めた例として,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    サービスの中断から1時間以内に,中断発生時点の1時間前の状態に復旧する。
  2. イ
    サービスの中断から1日以内に,中断発生時点に提供していた基幹サービスと付帯サービスのうちの基幹サービスを復旧する。
  3. ウ
    サービスの中断発生時点の3時間前の状態にシステムを復旧し,利用者の50%以上にサービスを提供できるようにする。
  4. エ
    ディスクの容量不足によるサービスの中断から3日以内に,ディスクの容量を中断発生時点の2倍に増強する。
解き方のヒントを見る

復旧目標指標を整理する視点

サービス復旧に関する指標は、何を対象に、どの時点や状態を基準として、どの目標を表すのかを切り分けて考えると整理しやすくなります。説明の中心が何かを丁寧に読み取りましょう。

この問題で問われていること

この問題では、各指標が示そうとしている対象と基準の違いに注目し、用語の印象だけでなく、説明文の主語・時間軸・達成状態を対応づけて確認します。似た表現でも、どの観点を測る説明なのかを一つずつ見極めます。

視点

指標を比較するときは、名称の似ている部分ではなく、測定対象、基準となる時点、目標として扱う状態の三つを同じ順序で見比べ、説明の焦点がどこにあるかを整理します。

確認ポイント

  • 指標が測ろうとしている対象は何か
  • 基準となる時点や期間はどこか
  • 目標として示される状態は何か
正解と解説を見る

正解

イ

解説

RTOは中断から復旧するまでの目標時間、RLOは復旧後に提供するサービスの範囲や水準を表します。したがって、期限と提供範囲の両方を示す記述が該当する。

理由

RTOはサービス中断から復旧するまでに許容される時間であり、RLOは復旧後にどのサービスをどの程度提供するかという目標です。RPOは復旧時点、つまりどこまで過去の状態に戻すかを示します。

比較

選択肢イは「1日以内」がRTOを、「基幹サービスを復旧する」がRLOを表している。他の選択肢にはRPOや設備対策が含まれ、RTOとRLOの組合せになっていない。

選択肢ア

これは不正解だよ。1時間以内という期限は復旧までの目標時間なのでRTOに該当する。一方、中断発生時点の1時間前の状態に戻すという内容は、復旧後のサービス範囲ではなく、どの時点の状態まで戻すかを示すRPOである。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。サービスの中断から1日以内という期限は、復旧完了までの目標時間であるRTOを示す。また、基幹サービスと付帯サービスのうち基幹サービスを復旧するという記述は、復旧後に提供する範囲を示すRLOに該当する。

選択肢ウ

これは不正解だよ。中断発生時点の3時間前の状態に復旧するという部分は、復旧時点を示すRPOである。利用者の50%以上に提供するという部分は復旧レベルに関係するが、復旧完了までの目標時間を示していないため、RTOとRLOの例にはならない。

選択肢エ

これは不正解だよ。3日以内という期限は復旧作業の目標時間として読めるが、ディスク容量を2倍に増強することは設備容量に関する対策である。復旧後に提供するサービスの範囲や水準を示すRLOではないため、RTOとRLOの組合せには該当しない。

学習のポイント

RTO・RLO・RPOの意味を、時間・提供範囲・復旧時点の違いで整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和4年度春期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問5(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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