SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ
令和3年度春期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問11
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア復旧時に行うログ情報の反映の平均処理時間が約2倍になる。
- イフルバックアップ取得1回当たりの磁気テープ使用量が約2倍になる。
- ウフルバックアップ取得1回当たりの磁気テープ使用量が約半分になる。
- エフルバックアップ取得の平均処理時間が約2倍になる。
解き方のヒントを見る
復旧方針を見極めるための視点
バックアップと復旧を考えるときは、用語の印象だけで判断せず、守る対象、失われても許容できる範囲、復旧後に必要な状態の関係を整理して、各選択肢の前提と目的を照らし合わせましょう。
この問題で問われていること
一つの観点として、障害が起きた後にどの時点・どの状態まで戻す必要があるかを軸に、準備の目的と復旧時の制約が整合しているかを確認してください。周辺知識の多さではなく、要求との対応に注目します。
視点
バックアップや復旧に関する記述は、個別の名称を暗記するより、想定する損失、復旧に必要な条件、運用上の制約という関係で読み解きます。まず要求を分解し、その要求に対して説明が何を保証しようとしているかを比較してください。
確認ポイント
- 守る対象と、復旧後に求められる状態が同じ目的を向いているか。
- 許容できない損失の範囲と、準備に伴う負担の前提が矛盾していないか。
- 記述が示す目的と条件を分けて読み、必要以上の意味を補っていないか。
正解と解説を見る
正解
ア
解説
フルバックアップの間隔を2倍にすると、各回のフルバックアップ容量は基本的に変わらない一方、復旧時に前回バックアップ以降のログを反映する期間が長くなる。そのため、ログ反映の平均処理時間は約2倍になる。
理由
データベースの追加・変更・削除が一定頻度で行われる場合、フルバックアップの取得間隔を2倍にすると、前回のフルバックアップ以降に発生する更新ログの量もおおむね2倍になる。復旧では、そのログを反映する必要があるため、ログ情報の反映に要する平均処理時間も約2倍になる。
比較
フルバックアップはデータベース全体を取得する処理なので、取得間隔を変えても1回当たりの対象データ量は通常変わらない。したがって、磁気テープ使用量やフルバックアップ取得時間が約2倍または約半分になるとはいえない。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。フルバックアップの取得間隔を2倍にすると、前回のフルバックアップ後に蓄積する追加・変更・削除のログ量が平均して増える。復旧時にはそのログを反映する必要があるため、ログ反映の平均処理時間は約2倍になる。
選択肢イ
これは不正解だよ。フルバックアップはデータベース全体を取得する処理であり、取得間隔を2倍にしても、1回のバックアップで対象となるデータベースの全体量そのものが約2倍になるわけではない。したがって、1回当たりの磁気テープ使用量も約2倍にはならない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。取得間隔を長くしても、フルバックアップ1回で保存する対象はデータベース全体である。更新ログを別途保存する方式であっても、フルバックアップの1回当たりの容量が約半分になる理由はなく、間隔変更の影響は主に復旧時のログ量に現れる。
選択肢エ
これは不正解だよ。フルバックアップ取得の平均処理時間は、1回に読み出して磁気テープへ保存するデータ量などに依存する。取得間隔を2倍にしても、1回当たりのフルバックアップ対象量は通常変わらないため、取得時間が約2倍になるとはいえない。
学習のポイント
バックアップ取得時の処理と、バックアップを用いた復旧時のログ反映を区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和3年度春期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問11(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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