SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ
令和3年度春期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問7
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア許可なく実施された,リリースの稼働環境への展開
- イ構築環境に存在する修正中のプログラムをパッケージ化したリリースの,稼働環境への展開
- ウ不具合のあるリリースの,稼働環境への展開
- エライセンス契約数を超えて行われる,ソフトウェアの利用
解き方のヒントを見る
構成情報の信頼性を考える視点
構成コントロールの不備を検討するときは、個別の用語や選択肢の印象で判断せず、管理対象の情報が業務上の判断や変更の追跡にどのような影響を及ぼすかという観点に絞って整理します。
この問題で問われていること
確認の中心は、構成情報の不整合や更新漏れが、関係者の認識・変更の把握・復旧時の判断に与える影響を、因果関係に沿って見極めることです。
視点
構成情報は、サービスを支える要素とその関係を理解するための基盤として扱います。検討では、情報の正確性や更新状況が、日常の判断や変更後の確認にどう関係するかを、影響の広がりという視点で整理します。
確認ポイント
- 情報の不整合が誰の判断に関係するか
- 変更や障害の把握にどのような影響があるか
- 影響が周辺の作業へ広がる経路を確認する
正解と解説を見る
正解
エ
解説
構成コントロールは、構成アイテムやライセンスの状態を正確に管理し、実際の利用状況が管理上の制約を逸脱しないようにする活動です。したがって、ライセンス契約数を超えたソフトウェア利用が最も適切です。
理由
構成コントロールが適切でないと、ソフトウェアやライセンスの保有数・利用数などの構成情報を正しく把握できず、契約上の上限を超えた利用を見逃すことがある。このため、ライセンス契約数を超えるソフトウェア利用が該当する。
比較
無許可の展開は変更管理、修正中プログラムのパッケージ化はリリース管理、不具合のあるリリースの展開はテストやリリース品質管理の問題です。構成コントロールの不備による事象とは管理情報と実態の不一致に関わるものを選ぶ。
選択肢ア
これは不正解だよ。許可なく実施されたリリースの稼働環境への展開は、変更の承認や実施手順が守られていない問題であり、主に変更管理やリリース管理の対象である。構成コントロールの不備を直接示す事象ではない。
選択肢イ
これは不正解だよ。構築環境に存在する修正中のプログラムをパッケージ化して稼働環境へ展開することは、開発中の成果物を適切に識別・検証せずリリースした問題である。主眼はリリース管理や品質管理にある。
選択肢ウ
これは不正解だよ。不具合のあるリリースを稼働環境へ展開する事象は、リリース前のテスト、承認、品質確認が不十分であることを示す。構成コントロールそのものより、リリース管理や検証プロセスの問題として捉える。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。ライセンス契約数を超えたソフトウェア利用は、ソフトウェア資産やライセンスの保有数・利用数を正確に管理できていない場合に発生する。構成情報と実際の利用状況の不一致に関わるため、構成コントロール不備の事象として最も適切である。
学習のポイント
構成管理と、変更・リリース・品質管理の役割を区別して理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和3年度春期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問7(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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