SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ
令和3年度春期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問6
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題

選択肢
- ア6.5
- イ7.0
- ウ7.5
- エ8.5
解き方のヒントを見る
与えられた条件と前提の区別
所要時間を検討するときは、与えられた条件と、自分で補った前提を分けて整理しましょう。普段の経験や慣例をそのまま当てはめず、判断の根拠が示された条件にあるかを確かめることが大切です。
この問題で問われていること
この分野では、明記されている内容と、明記されていないのに当然だと考えた内容の区別に注目してください。検討に用いる前提を一つずつ振り返り、どの条件を根拠にしているか説明できるかを確認しましょう。
視点
検討のために置いた前提には、条件として示されているものと、自分で補ったものがあります。その違いを意識し、判断の根拠をたどれるように整理すると、思い込みが入り込んだ箇所を見つけやすくなります。
確認ポイント
- 検討に用いた前提の根拠を確認したか
- 経験や慣例を、与えられた条件と混同していないか
- 自分で補った前提を、明記された内容と区別できているか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
正解はウの7.5時間です。各作業者の休憩を工程に組み込み、オンライン停止0.5時間+抽出・休憩・登録の区間6.5時間+動作確認0.5時間=7.5時間で実行できます。
7.5時間で実行できる担当と工程
時刻は移行開始からの経過時間です。作業者Aはオンライン停止を0.0~0.5時間、利用者IDデータ抽出を0.5~2.0時間に行い、2.0~3.0時間に休憩して、利用者IDデータ登録を3.0~7.0時間に行います。作業者Bはマスタデータ抽出を0.5~2.0時間に行い、2.0~3.0時間に休憩して、マスタデータ登録を3.0~6.5時間に行います。作業者Cは取引データ抽出を0.5~3.0時間に行い、3.0~4.0時間に休憩して、取引データ登録を4.0~7.0時間に行います。マスタと取引の登録は、両方の抽出が終了した3.0時間以降に開始しています。全登録が終了した後、Aが動作確認①、Bが動作確認②を7.0~7.5時間に並行して行います。3人とも作業間に連続1時間の休憩を取っています。したがって、0.5時間+(7.0時間−0.5時間)+0.5時間=0.5時間+6.5時間+0.5時間=7.5時間です。
最短性と各数値の検算
利用者IDデータ登録は4.0時間かかります。これを3.0時間以降に開始すると、登録終了は7.0時間以降となり、その後の動作確認0.5時間を含めて最低7.5時間必要です。3.0時間より前に開始する場合、担当できるのは2.0時間に抽出を終えたAまたはBに相当する作業者です。この担当者は登録開始までに連続1時間の休憩を取れないため、登録後に休憩し、さらに別の作業を行う必要があります。登録の最早終了6.0時間+休憩1.0時間+次の作業の最小時間0.5時間=7.5時間となり、どちらの場合もこれより短くできません。また、全作業量は(0.5+1.5+1.5+2.5+4.0+3.5+3.0+0.5+0.5)時間×1人=17.5人・時間です。7.0時間では、3人×7.0時間−開始直後の待ち時間1.0人・時間−休憩3.0人・時間=17.0人・時間しか使えず不足します。6.5時間は、休憩を除いた依存経路の下限7.0時間にも届きません。8.5時間は実行可能な7.5時間より、8.5時間−7.5時間=1.0時間長いため最短ではありません。
選択肢ア
これは不正解だよ。6.5時間は、休憩を除いても必要な時間に届きません。オンライン停止0.5時間+取引データ抽出2.5時間+マスタデータ登録3.5時間+動作確認0.5時間=7.0時間です。合流点では両方の抽出完了を待つ必要があります。
選択肢イ
これは不正解だよ。7.0時間では、3人の延べ時間は21.0人・時間です。開始直後の2人の待ち時間は計1.0人・時間、3人の休憩は計3.0人・時間です。したがって作業に使えるのは17.0人・時間で、必要な17.5人・時間を下回ります。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。7.5時間で全条件を満たせます。利用者ID・マスタの抽出担当者は2.0~3.0時間、取引の抽出担当者は3.0~4.0時間に休憩します。同じ担当者が各登録を行えば全登録は7.0時間に終わり、2人が動作確認を並行して7.5時間に終了できます。
選択肢エ
これは不正解だよ。8.5時間は、実行可能な工程より1.0時間長く、最短ではありません。3人がそれぞれ作業間に1時間休憩を取る工程でも、全登録は7.0時間に終了します。続く動作確認を2人が並行して行えば、さらに0.5時間で完了し、合計7.5時間です。
学習のポイント
作業の前後関係と担当者の休憩を両立させ、実行可能な工程と所要時間の下限の両方を確認します。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和3年度春期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問6(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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