SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ

令和3年度春期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問2

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

システムの信頼性を測る指標の一つに稼働品質率がある。年間の稼働品質率で評価される信頼性が最も高いシステムはどれか。ここで、稼働品質率は次の式で算出し、システムの資産規模には総運用費用を用いるものとする。
稼働品質率の算出式(稼働品質率 = 利用者に迷惑を掛けた回数 ÷ システムの資産規模)と、システムA〜Dについて利用者に迷惑を掛けた回数(オンライン処理・バッチ処理)、オンライン稼働時間、総運用費用をまとめた表。
稼働品質率の算出式(稼働品質率 = 利用者に迷惑を掛けた回数 ÷ システムの資産規模)と、システムA〜Dについて利用者に迷惑を掛けた回数(オンライン処理・バッチ処理)、オンライン稼働時間、総運用費用をまとめた表。

選択肢

  1. ア
    A
  2. イ
    B
  3. ウ
    C
  4. エ
    D
解き方のヒントを見る

信頼性指標を整理する視点

信頼性に関する指標を検討するときは、まず何を対象に、どの期間や条件で、どの状態を評価しているかを切り分けます。用語の印象だけで判断せず、測定対象と前提の対応を確認しましょう。

この問題で問われていること

一つの観点に絞り、指標が表そうとしている評価対象と、その値を解釈するための前提条件が対応しているかを確認します。対象・時間・状態の組合せを問題文に沿って丁寧に照合してください。

視点

指標名や単位を先に当てはめるのではなく、評価対象、観測する範囲、成立条件を順に整理し、同じ対象を比較しているかという視点から意味を読み取ります。

確認ポイント

  • 対象としているものは何か
  • 評価する期間や条件はそろっているか
  • 指標の解釈が前提と矛盾していないか
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

オンライン処理とバッチ処理の迷惑回数を合計し、総運用費用を資産規模として割ると、Cが最も小さい比率になります。稼働品質率は迷惑回数の割合なので、値が小さいシステムほど信頼性が高いと評価します。

理由

年間の迷惑回数はオンライン処理とバッチ処理の合計です。Aは15回、Bは12回、Cは8回、Dは9回となります。総運用費用を資産規模として、稼働品質率をそれぞれ回数÷百万円で計算します。値が小さいほど、資産規模に対する迷惑の発生が少なく、信頼性が高いと判断できます。

比較

Aは15回÷120百万円=0.125回/百万円、Bは12回÷100百万円=0.12回/百万円、Cは8回÷80百万円=0.10回/百万円、Dは9回÷60百万円=0.15回/百万円です。したがって、最小値のCが最も高い信頼性になります。

選択肢ア

これは不正解だよ。システムAはオンライン処理3回/年とバッチ処理12回/年を合わせて15回/年です。総運用費用120百万円/年に対する比率は0.125回/百万円で、Cの0.10回/百万円より大きく、最も高い信頼性とはいえません。

選択肢イ

これは不正解だよ。システムBの迷惑回数はオンライン処理4回/年とバッチ処理8回/年の合計12回/年です。100百万円/年で割ると0.12回/百万円となり、Cの0.10回/百万円を上回るため、信頼性が最も高い選択肢ではありません。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。システムCはオンライン処理6回/年とバッチ処理2回/年を合わせて8回/年です。総運用費用80百万円/年で割ると0.10回/百万円となり、Aの0.125、Bの0.12、Dの0.15より小さいため、年間の信頼性が最も高くなります。

選択肢エ

これは不正解だよ。システムDはオンライン処理6回/年とバッチ処理3回/年で、迷惑回数は9回/年です。総運用費用60百万円/年に対する比率は0.15回/百万円で、4システム中最大となるため、信頼性が最も高いとはいえません。

学習のポイント

異なる処理形態の障害回数を合算し、分母の単位を確認して比率を比較する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和3年度春期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問2(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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