SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ
令和元年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問7
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アアプリケーションソフトウェアのリリースを展開するための中断時間を,24時間以内とする。
- イ業務データの復旧を,障害発生時点から24時間以内に完了させる。
- ウ業務データを,障害発生時点の24時間前以降の状態に復旧させる。
- エ中断したITサービスを24時間以内に復旧させる。
解き方のヒントを見る
検討に使う前提条件をそろえる
復旧に関する内容を検討するときは、判断の前提がそろっているかに注目しましょう。用語の印象だけで結論を急がず、示されている条件と自分が補った仮定を分け、同じ前提の下で意味を捉えることが大切です。
この問題で問われていること
この問題では、検討に用いる前提条件を意識して取り組みましょう。与えられた情報から分かることと、まだ仮定にとどまることを区別し、途中で条件を置き換えて考えていないかを確かめると、論点を整理しやすくなります。
視点
前提条件は、考える範囲を定める土台です。検討中に気づかないまま仮定を加えると、与えられた内容とは別の状況を考えてしまうことがあります。明示された条件を軸に、判断の根拠を整理しましょう。
確認ポイント
- 明示された前提条件を把握しているか
- 自分で補った仮定を条件と混同していないか
- 検討の途中で前提条件を変えていないか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
正解はウです。RPOは、障害発生時にどの時点のデータまで復旧するかを定める目標です。RPOが24時間なら、障害発生時点の24時間前以降の状態にデータを復旧させます。復旧作業にかかる時間とは区別します。
RPOが24時間である理由
RPO(目標復旧時点)は、障害発生時点からどこまでさかのぼったデータの状態への復旧を許容するかを示します。24時間に定める場合、復旧するデータは障害発生時点の24時間前以降の状態である必要があります。ウは、この条件をそのまま表しています。
復旧時点と復旧時間の比較
RPOは復旧するデータの時点に関する目標で、RTO(目標復旧時間)は中断から復旧までに許される時間に関する目標です。イは業務データの復旧完了までの時間、エはITサービスの復旧までの時間を定めています。アはリリース展開に伴う中断時間の上限を定めています。
選択肢ア
これは不正解だよ。この選択肢が定めているのは、リリース展開に伴う中断時間の上限です。24時間以内という条件は作業による中断の長さを制限しています。RPOが示す、復旧するデータの時点を定めたものではありません。
選択肢イ
これは不正解だよ。この選択肢は、障害発生時点から24時間以内に業務データの復旧を完了させるという条件です。復旧作業の完了までに許される時間を示しており、復旧するデータの時点を示すRPOとは異なります。データを扱う記述でも、時間の意味を区別する必要があります。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。RPOは、障害発生時にどの時点のデータまで復旧するかを定める目標です。24時間に定める場合、障害発生時点からさかのぼって24時間前以降の状態に復旧させます。この選択肢はその条件を示しており、復旧作業を24時間以内に終えるという意味ではありません。
選択肢エ
これは不正解だよ。この選択肢は、中断したITサービスを24時間以内に復旧させるという条件です。サービスの中断から復旧までの時間を定めるため、目標復旧時間(RTO)に対応します。RPOは復旧するデータの時点を定める指標であり、サービスを復旧させる所要時間とは区別します。
学習のポイント
RPOが示すデータの復旧時点と、RTOが示す復旧までの時間を区別しましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和元年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問7(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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