SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ
令和元年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問5
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題

選択肢
- ア案1
- イ案2
- ウ案3
- エ案4
解き方のヒントを見る
評価の前提をそろえる視点
システム改善案の評価を考える際は、判断の前提がそろっているかに注目しましょう。何を対象に、どの範囲や条件で評価しているのかを整理し、途中で前提が変わっていないかを確かめることが学習の手掛かりになります。
この問題で問われていること
この問題では、評価の結論を急ぐ前に、判断に用いる前提を自分の言葉で整理してみましょう。対象の範囲や条件について、明示されていることと自分で補ったことを区別すると、前提を一定に保ちながら検討しやすくなります。
視点
評価の前提とは、判断を進める際の出発点となる条件です。検討中に新たな条件を思い浮かべたら、与えられた条件なのか、自分で置いた仮定なのかを区別して整理しましょう。
確認ポイント
- 評価の対象となる範囲を把握したか
- 与えられた条件と自分の仮定を区別したか
- 検討の途中で前提を変えていないか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
正解はウの案3です。各評価項目の採点に対応する重みを掛け、効果の総評価点からリスクの総評価点を引きます。案1は3点、案2は1点、案3は7点、案4は-13点となり、案3が最高です。
重み付き評価の計算
採点の単位は点で、重みは単位を持たない係数として扱います。効果の総評価点=作業コスト削減の採点×3+システム運用品質向上の採点×2+セキュリティ強化の採点×4、リスクの総評価点=技術リスクの採点×3+スケジュールリスクの採点×8です。案3では、効果=2点×3+2点×2+5点×4=30点、リスク=5点×3+1点×8=23点となります。したがって、総合評価点=30点-23点=7点です。
四つの改善案の比較
同じ重みと算出式で検算すると、案1は効果31点・リスク28点で総合3点、案2は効果36点・リスク35点で総合1点、案4は効果30点・リスク43点で総合-13点です。案3の7点が最も高くなります。案2は効果の総評価点が最大ですが、スケジュールリスクの減点も大きいため、総合では案3を下回ります。案3と案4は効果が同じ30点でも、リスクの総評価点が異なるため、総合評価点に差が生じます。
選択肢ア
これは不正解だよ。案1の効果は5×3+2×2+3×4=31点、リスクは4×3+2×8=28点なので、総合評価点は31-28=3点です。作業コスト削減の採点は高いものの、リスクにも重みを掛けて差し引くと、案3の7点を下回ります。
選択肢イ
これは不正解だよ。案2の効果は4×3+4×2+4×4=36点、リスクは1×3+4×8=35点なので、総合評価点は36-35=1点です。効果の総評価点は最も高いものの、重み8のスケジュールリスクによる減点が大きく、案3の7点を下回ります。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。案3の効果は2×3+2×2+5×4=30点、リスクは5×3+1×8=23点なので、総合評価点は30-23=7点です。技術リスクの採点は5ですが、重み8のスケジュールリスクが1と低いため、リスク全体の総評価点が抑えられ、四つの案の中で総合評価点が最大になります。
選択肢エ
これは不正解だよ。案4の効果は4×3+5×2+2×4=30点、リスクは1×3+5×8=43点なので、総合評価点は30-43=-13点です。システム運用品質向上の採点は高いものの、スケジュールリスク5に重み8が掛かるため、リスクの総評価点が効果を上回り、案3の7点を下回ります。
学習のポイント
重み付き評価では、各項目の採点に重要度を表す重みを掛けて集計します。本問では効果とリスクを別々に集計し、最後にリスクを差し引くことが重要です。効果の点数だけで判断せず、重みの大きいリスクが総合評価点に与える影響まで確認しましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和元年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問5(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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