SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ

平成30年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問24

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

JIS Q 22301:2013が要求事項を規定している対象はどれか。

選択肢

  1. ア
    ITサービスマネジメントシステム
  2. イ
    個人情報保護マネジメントシステム
  3. ウ
    事業継続マネジメントシステム
  4. エ
    情報セキュリティマネジメントシステム
解き方のヒントを見る

要求事項の対象範囲を確かめる

規格に関する問題では、用語の印象だけで判断せず、記述がどの範囲を対象にしているかに着目しましょう。扱われている話題の広さと、要求事項が向けられる範囲とを分けて整理することが大切です。

この問題で問われていること

この問題では、要求事項の対象となる範囲を意識して考えましょう。関連する言葉が出てきても、それだけで対象を決めず、示された情報のどこまでを根拠として範囲を捉えているか、自分の読み取りを確かめてください。

視点

対象の範囲について、自分が読み取ったことを短く言葉にしてみましょう。与えられた情報から分かる範囲と、自分の知識や連想で補った範囲を区別すると、読み取りの根拠を確認しやすくなります。

確認ポイント

  • 対象の範囲を自分の言葉で整理できているか
  • 範囲の読み取りに根拠となる情報があるか
  • 連想だけで対象の範囲を補っていないか
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

正解はウです。JIS Q 22301:2013は、事業継続マネジメントシステムの要求事項を規定しています。災害や事故などによる事業の中断に備え、重要な業務を継続・復旧するための組織的な仕組みを対象とします。

事業継続を管理する規格

JIS Q 22301:2013が要求事項を規定する対象は、事業継続マネジメントシステムです。事業を中断させる事態に備え、重要な業務を継続し、中断した場合には復旧できるよう、方針・体制・手順などを整備して改善する仕組みです。したがって、選択肢ウが該当します。

他のマネジメントシステムとの比較

ITサービスマネジメントはサービスの計画・提供・運用・改善、個人情報保護マネジメントは個人情報の適切な取扱い、情報セキュリティマネジメントは情報の機密性・完全性・可用性の維持を中心とします。これらは事業継続と関連する場合もありますが、それぞれの要求事項を定める規格は異なります。

選択肢ア

これは不正解だよ。ITサービスマネジメントシステムは、ITサービスを適切に計画・提供・運用し、継続的に改善するための仕組みです。要求事項を定める規格はJIS Q 20000-1であり、設問のJIS Q 22301:2013とは対象が異なります。

選択肢イ

これは不正解だよ。個人情報保護マネジメントシステムは、個人情報の取得、利用、保管などを適切に管理し、保護するための仕組みです。対応する要求事項の規格はJIS Q 15001です。設問のJIS Q 22301:2013は、個人情報保護ではなく事業継続を対象としています。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。JIS Q 22301:2013は、事業継続マネジメントシステムの要求事項を規定しています。災害や事故などによる事業の中断に備え、重要な業務を継続・復旧するための体制や手順を整え、継続的に改善することを目的とする規格です。

選択肢エ

これは不正解だよ。情報セキュリティマネジメントシステムは、情報の機密性・完全性・可用性を維持するため、リスクを管理する仕組みです。要求事項を定める規格はJIS Q 27001です。事業継続と関連する面はありますが、JIS Q 22301:2013の対象そのものではありません。

学習のポイント

規格番号と対象を対応させて覚えましょう。JIS Q 22301は事業継続、JIS Q 20000-1はITサービス、JIS Q 15001は個人情報保護、JIS Q 27001は情報セキュリティのマネジメントシステムに対応します。各仕組みが管理する目的の違いも押さえると、混同を防げます。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成30年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問24(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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