SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ

平成30年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問23

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

CSIRTの説明として,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    企業や行政機関などに設置され,コンピュータセキュリティインシデントに対応する活動を行う組織
  2. イ
    事業者が個人情報について適切な保護措置を講じる体制を整備・運用しており,かつ,JIS Q 15001:2017に適合していることを認定する組織
  3. ウ
    電子政府のセキュリティを確保するために,安全性及び実装性に優れると判断される暗号技術を選出する組織
  4. エ
    内閣官房に設置され,サイバーセキュリティ政策に関する総合調整を行いつつ,“世界を率先する”“強靱で”“活力ある”サイバー空間の構築に向けた活動を行う組織
解き方のヒントを見る

役割と機能を整理する視点

CSIRTを学ぶときは、個別の名称や担当範囲を暗記するだけでなく、情報セキュリティ上の事象に対して、誰が何を担い、どの段階で連携するのかという役割分担の観点から整理します。

この問題で問われていること

確認の中心は、挙げられた役割や機能が、単独の作業なのか、組織内外との調整を含む活動なのかを区別し、目的・対象・関係者のつながりを一貫して捉えられるかという点です。

視点

役割を考える際は、活動の目的、対象となる情報や事象、関係する主体、前後の連携を同じ枠組みで見比べます。用語の印象だけで判断せず、記述が示す関係性に注目しましょう。

確認ポイント

  • 役割の目的と対象が、記述全体で一貫しているか確認する。
  • 担当者間の連携や引き継ぎが、どのように表現されているか確認する。
  • 個別の作業内容と、組織全体を支える活動を混同していないか確認する。
正解と解説を見る

正解

ア

解説

CSIRTは、企業や行政機関などに置かれ、コンピュータセキュリティインシデントへの対応活動を担う組織です。認定制度、暗号技術の選定、政策全体の調整を行う組織とは役割が異なる。

理由

CSIRTは、コンピュータセキュリティインシデントに対応するための組織であり、企業や行政機関などに設置される。事故や攻撃への対応を中心とする点が重要です。

比較

個人情報保護の認定、暗号技術の選出、サイバーセキュリティ政策の総合調整は、それぞれ別の目的を持つ活動です。組織の設置場所だけでなく、中心的な役割を確認する。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。CSIRTは、企業や行政機関などに設置され、コンピュータセキュリティインシデントが発生した際に、状況把握や連絡、調整、復旧支援などの対応活動を行う組織を指す。設問の記述はこの役割に一致している。

選択肢イ

これは不正解だよ。記述の中心は、事業者が個人情報保護の体制を整え、JIS Q 15001:2017への適合を認定することにある。これは個人情報保護に関する認定制度の役割であり、インシデント対応を担うCSIRTの説明ではない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。記述は、電子政府のセキュリティ確保を目的に、安全性と実装性に優れる暗号技術を選出する組織を説明している。暗号技術の評価・選定は、個別のセキュリティインシデントに対応するCSIRTの中心的役割ではない。

選択肢エ

これは不正解だよ。記述は、内閣官房に設置され、サイバーセキュリティ政策の総合調整と、望ましいサイバー空間の構築を担う組織を示している。政策全体の調整を行う行政組織であり、CSIRTの説明とは異なる。

学習のポイント

略語の意味と、セキュリティ関連組織の役割分担を比較して覚える。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成30年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問23(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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