SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ
平成30年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問11
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア傾向分析
- イシミュレーションのモデル化
- ウ分析モデル化
- エベースラインのモデル化
解き方のヒントを見る
モデル化の段階を見極める視点
各候補を用語の印象で判断せず、対象をどの粒度で捉え、何のために表現しているかという一つの軸で、段階の違いを落ち着いて比較する。そのうえで、説明の対象と抽象化の深さが一貫しているかを確認し、細部の多さだけで優劣を決めない。
この問題で問われていること
確認の中心は、候補が示す内容の細かな違いではなく、目的に応じて対象の見方や表現の粒度がどう変わっているかです。各候補の役割と抽象化の位置づけを対応づけて考えてください。
視点
モデル化を考えるときは、現実の対象、扱う情報の範囲、利用目的の関係を同じ基準で眺めます。候補ごとの細部を暗記するより、何を残し何を省く表現なのか、その違いが段階として自然につながるかを確認します。
確認ポイント
- 各候補が表現しようとしている対象の範囲を、同じ言葉で整理できるか
- 利用目的に対して、必要な抽象化の粒度が過不足なく対応しているか
- 候補間の違いを、細部の印象ではなく表現の役割の違いとして説明できるか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
容量・能力管理で将来の容量やパフォーマンスを予想する際は、いきなり将来の変動を計算せず、まず現時点で実現している性能を正確に表すモデルを作る。この段階をベースラインのモデル化という。
理由
設問は、将来のコンポーネントやサービスの容量・能力・パフォーマンスを予想する前段階を問うている。まず現在達成されているパフォーマンスを正確に反映したモデルを作成し、それを将来予測の基準とする。この作業がベースラインのモデル化です。
比較
傾向分析は実績の推移を捉える分析、シミュレーションのモデル化はモデルを使って挙動を調べる方法、分析モデル化は分析を行うためのモデル作成を指します。いずれも、現在の実績を基準モデルとして作る第一段階そのものとは異なる。
選択肢ア
これは不正解だよ。傾向分析は、過去から現在までの実績データに見られる増減や推移を捉え、将来の需要や性能を予測するための分析手法である。現在達成中のパフォーマンスを正確に反映したモデルを最初に作る作業そのものを指す語ではない。
選択肢イ
これは不正解だよ。シミュレーションのモデル化は、作成したモデルを用いてサービスやコンポーネントの挙動を再現し、条件を変えた場合の結果を調べる考え方である。設問が問う現在性能の基準モデル作成とは役割が異なる。
選択肢ウ
これは不正解だよ。分析モデル化という名称は、データや要素間の関係を分析するためのモデル作成を示すが、設問のように現在達成されているパフォーマンスを基準として正確に反映する作業を直接表してはいない。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。ベースラインのモデル化は、将来の容量・能力・パフォーマンスを予想する前提として、現在達成されているパフォーマンスを正確に反映したモデルを作成することである。設問の「モデル化の第一段階」に合致する。
学習のポイント
現在実績のモデル化と、将来予測に用いる分析・シミュレーション手法を区別することが学習の焦点です。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成30年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問11(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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