SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ
平成30年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問9
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア許可なく実施された,リリースの稼働環境への展開
- イ構築環境に存在する修正中のプログラムをパッケージ化したリリースの,稼働環境への展開
- ウ不具合のあるリリースの,稼働環境への展開
- エライセンス契約数を超えて行われる,ソフトウェアの利用
解き方のヒントを見る
構成情報の信頼性を見極める視点
構成管理の不備を考えるときは、個別の用語や担当作業だけで判断せず、登録された情報の信頼性が現場の判断や関係者間の認識にどのような差を生むかという観点で丁寧に整理しましょう。
この問題で問われていること
一つの観点として、構成情報の信頼性が、変更や障害対応などの意思決定にどのような影響を与え得るかを確認してください。影響の直接性と広がりを比べると整理しやすくなります。
視点
構成管理では、情報の状態と利用される場面のつながりを捉え、情報の食い違いが判断の前提や連携に及ぼす可能性を抽象的に整理します。学習時は、影響の種類と因果関係を同じ基準で整理しましょう。
確認ポイント
- 情報の信頼性が判断に関係する場面
- 影響がどの範囲まで及び得るか
- 関係者間の認識や連携に生じる変化
正解と解説を見る
正解
エ
解説
構成コントロールは、構成品やライセンスなどの管理対象を正確に識別し、承認された状態と実際の利用状態を一致させる活動です。その不備は、契約上の利用数を超えたソフトウェア利用として表れる。
理由
構成コントロールが適切でないと、構成品やライセンスの管理情報と実際の利用状況に差異が生じる。ライセンス契約数を超えるソフトウェア利用は、その差異が顕在化した事象です。
比較
無許可の展開は変更承認、修正中プログラムの展開はリリース手順、不具合のあるリリースの展開は品質確認やリリース管理の問題として捉える。
選択肢ア
これは不正解だよ。許可なく実施されたリリースの稼働環境への展開は、変更の承認やリリース実施手順が守られていないことが直接の問題であり、構成コントロール不備による事象とは区別して考える。
選択肢イ
これは不正解だよ。構築環境に存在する修正中のプログラムをパッケージ化して展開することは、リリース対象の選定やパッケージ作成手順が適切でない問題である。主にリリース管理上の不備として扱う。
選択肢ウ
これは不正解だよ。不具合のあるリリースを稼働環境へ展開する事象は、テストや品質確認、リリース判断が十分でなかったことを示す。構成品の識別や利用状態を統制する構成コントロールとは焦点が異なる。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。ライセンス契約数を超えるソフトウェア利用は、管理対象であるソフトウェアとライセンスの情報、実際の利用状況が適切に統制されていないことで発生する。構成コントロール不備の事象に該当する。
学習のポイント
変更管理・リリース管理・品質管理と構成管理の役割を切り分ける。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成30年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問9(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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