SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ
平成29年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問21
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア実行中のトランザクションを一時停止させることなく,チェックポイント処理を可能にする。
- イデッドロック状態になっているトランザクションの検出を可能にする。
- ウ何らかの理由でDBMSが停止しても,“コミット済みであるがデータベースに書き込まれていない更新データ”の回復を可能にする。
- エログを格納する記録媒体に障害が発生しても,データベースのデータ更新を可能にする。
解き方のヒントを見る
役割を整理するための確認視点
この分野では、用語を暗記する前に、仕組みが何を守り、どの場面に関わり、他の仕組みとどう役割分担するかを順に整理して考えます。
この問題で問われていること
選択肢を読むときは、説明される目的・関係する場面・期待される効果が一貫しているかという一点に注目し、用語の印象だけで判断しないようにします。
視点
役割を整理するときは、まず何のための仕組みかを中心に据え、対象・働く場面・期待される結果を区別して読みます。複数の役割が述べられている場合も、目的とのつながりを確認します。
確認ポイント
- 説明されている目的と対象が対応しているか確認する
- 働く場面と期待される結果を分けて読む
- 用語の印象ではなく説明全体の整合性を見る
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
WALは、データベース本体への更新より先に更新内容をログへ記録する仕組みです。DBMSが停止しても、ログを用いてコミット済み更新を回復できる。
理由
WALでは、更新内容を先にログへ記録してからデータベースへ反映する。そのため、コミット後にデータベースへ書き込まれる前にDBMSが停止しても、ログに基づいて更新内容を回復できる。
比較
チェックポイントは障害回復を効率化する処理、デッドロック検出はトランザクション間の待ち関係を調べる機能です。また、ログ媒体そのものの障害に対する可用性を保証する仕組みをWALの目的とはしない。
選択肢ア
これは不正解だよ。WALはログへの先行記録によって障害後の更新回復を可能にする仕組みであり、実行中のトランザクションを一時停止させずにチェックポイント処理を行うこと自体を主目的としない。
選択肢イ
これは不正解だよ。デッドロック状態の検出には、トランザクション間の待ち関係や待ちグラフなどを用いる。WALは更新ログを利用した障害回復のための仕組みであり、デッドロック検出を可能にするものではない。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。WALでは、データベースへの更新より先に更新内容をログへ記録する。そのため、コミット済みであってもデータベースへ書き込まれていない更新が残った場合、ログを用いて障害後に回復できる。
選択肢エ
これは不正解だよ。WALはログを先に記録して障害後の回復を可能にする仕組みである。ログを格納する記録媒体自体に障害が発生した場合でも、データベース更新を継続できることを保証する目的ではない。
学習のポイント
WALの目的と、チェックポイント・デッドロック検出・媒体障害対策との違いを整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成29年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問21(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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