SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ

平成29年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問18

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

プロジェクト管理で使用する分析技法のうち,傾向分析の説明はどれか。

選択肢

  1. ア
    個々の選択肢とそれぞれを選択した場合に想定されるシナリオの関係を図に表し,それぞれのシナリオにおける期待値を計算して,最善の策を選択する。
  2. イ
    個々のリスクが現実のものとなったときの,プロジェクトの目標に与える影響の度合いを調べる。
  3. ウ
    時間の経過に伴うプロジェクトのパフォーマンスの変動を分析する。
  4. エ
    発生した障害とその要因の関係を魚の骨のような図にして分析する。
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分析技法を見分けるための着眼点

各技法の名称や印象だけで判断せず、何を明らかにするために、どの情報を対象として、どの段階で用いる考え方なのかを整理し、問いが求める比較軸に照らして確認しましょう。

この問題で問われていること

一つの技法の細かな手順を暗記するのではなく、目的・扱う情報・得たい判断の関係に注目し、設問が尋ねている観点と説明の焦点が一致しているかを確認してください。

視点

分析技法を区別するときは、用語の響きではなく、分析の目的と対象、結果が意思決定で果たす役割という枠組みで整理します。設問の表現をこの枠組みに対応づけて読みましょう。

確認ポイント

  • 設問が比較させようとしている観点は何か。
  • 説明に含まれる目的・対象・利用場面のうち、どれが中心か。
  • 選択肢の説明は、問われた観点に直接対応しているか。
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

傾向分析は、時間の経過に伴うプロジェクトのパフォーマンスや実績の変動を追跡し、今後の状況を把握するための分析です。したがって、時間変化を分析すると説明するウが該当する。

理由

傾向分析は、プロジェクトの進捗、コスト、品質などの実績を時系列で確認し、増加・減少・停滞といった変化の傾向を分析する。時間の経過に伴うパフォーマンスの変動を扱うため、ウが正しい。

比較

アは期待値を用いて選択肢を比較する意思決定分析、イはリスクが目標へ及ぼす影響の評価、エは障害と要因の関係を整理する特性要因図による原因分析です。いずれも傾向分析とは異なる。

選択肢ア

これは不正解だよ。選択肢とシナリオの関係を図に表し、各シナリオの期待値を計算して最善策を選ぶ説明は、複数の結果を比較して意思決定する分析に当たる。時間の経過に伴う実績の変化を追う傾向分析の説明ではない。

選択肢イ

これは不正解だよ。個々のリスクが現実化した場合にプロジェクト目標へ与える影響の度合いを調べる説明は、リスクの影響評価を示している。プロジェクトのパフォーマンスが時間とともにどう変動するかを分析する内容ではない。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。傾向分析は、時間の経過に伴うプロジェクトのパフォーマンスや実績の変動を分析する技法である。進捗、コスト、品質などの推移を確認し、増減や停滞といった傾向を把握する説明と一致している。

選択肢エ

これは不正解だよ。発生した障害とその要因の関係を魚の骨のような図にして分析する方法は、特性要因図を用いた原因分析である。原因と結果の関係を整理する説明であり、時間の経過に伴うパフォーマンスの変動を扱う傾向分析ではない。

学習のポイント

傾向分析と、意思決定分析・リスク影響分析・原因分析の違いを区別する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成29年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問18(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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