SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ
平成29年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問17
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題

選択肢
- ア14
- イ20
- ウ26
- エ64
解き方のヒントを見る
投資評価の観点を整理する
投資案を評価するときは、将来の展開をいくつかの段階に分け、それぞれの前提・起こり得る結果・判断時点が整合しているかを確認することが重要です。個別の結論ではなく、条件の置き方に注目しましょう。
この問題で問われていること
一つの視点として、各段階で置かれた前提が、その後の評価や比較に無理なくつながっているかを見ます。出来事の順序、判断の分岐、結果の扱いが同じ基準で整理されているか確認してください。
視点
不確実性を含む評価では、前提を先に明確にし、どの時点で何を判断するのかを区別して整理します。そのうえで、各段階のつながりと比較の基準が一貫しているかを確認すると、説明の飛躍や見落としに気づきやすくなります。
確認ポイント
- 各段階の前提と判断時点が、同じ流れの中で一貫して整理されているか。
- 起こり得る展開と、その展開を評価する基準が混同されていないか。
- 途中の条件変更や不確実性が、後続の比較に反映される形になっているか。
正解と解説を見る
正解
ア
解説
新規システム開発では、需要が大きい場合と小さい場合のそれぞれについて、投資後の収益を確率で重み付けして合計します。EMVは14億円です。
理由
新規開発の投資額は50億円です。需要が大きい場合の利益は80億円−50億円=30億円、需要が小さい場合の利益は40億円−50億円=−10億円です。したがって、EMVは0.6×30億円+0.4×(−10億円)=18億円−4億円=14億円となります。
比較
収益の期待値だけを計算すると0.6×80億円+0.4×40億円=64億円ですが、これは投資前の期待収益です。新規開発のEMVでは、確定投資額50億円を差し引く必要があり、最終的な評価額は14億円になります。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。新規開発では、需要が大きいときの利益は80億円−50億円=30億円、需要が小さいときは40億円−50億円=−10億円です。確率を反映すると、0.6×30億円+0.4×(−10億円)=14億円となります。
選択肢イ
これは不正解だよ。公式図の条件では、利益は30億円と−10億円であり、確率60%、40%を掛けた期待値は14億円です。20億円にするには、収益額、投資額、確率のいずれかを図の条件から変更する必要があり、その根拠は示されていません。
選択肢ウ
これは不正解だよ。新規開発の投資額50億円を差し引いた利益は、需要の大小に応じて30億円と−10億円です。これらを60%と40%で加重すると14億円であり、26億円は図に示された収益・確率・投資額の組合せからは導けません。
選択肢エ
これは不正解だよ。64億円は0.6×80億円+0.4×40億円で求めた投資前の期待収益に相当します。新規開発には50億円の投資が必要なので、これを差し引かない64億円はEMVではありません。投資後は14億円です。
学習のポイント
ディシジョンツリーでは、収益額ではなく投資後の期待利益を求める。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成29年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問17(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
関連する過去問一覧
IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針