SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ
平成28年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問17
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アリスク事象発生時の影響金額 × リスク事象の発生確率
- イリスク事象発生時の影響金額 ÷ リスク事象の発生確率
- ウリスク事象発生時の影響金額 × リスク対応に掛かるコスト
- エリスク事象発生時の影響金額 ÷ リスク対応に掛かるコスト
解き方のヒントを見る
条件と役割の対応を確かめる視点
設問で示された条件を一つずつ取り出し、問われている用語・手順・役割がその条件のどの部分と関係するかを整理して、表面的な印象だけで判断しないように確認しましょう。定義の暗記だけでなく、条件との対応が一貫しているかを見直すことが大切です。
この問題で問われていること
確認の中心は、選択肢の説明が設問中の条件や目的と同じ観点に立っているかです。用語の響きや一部の表現に引きずられず、問われている役割との対応関係を一つの軸で見比べましょう。
視点
用語や手順を判断するときは、まず設問が置いている条件と、確認対象が担う役割を分けて捉えます。そのうえで両者の対応が説明の中で一貫しているかを確認し、印象的な語句だけを根拠にしないようにします。
確認ポイント
- 設問の条件から、判断の基準を一つに定める
- 問われている対象の役割を、条件との関係で捉える
- 表現の印象ではなく、説明全体の対応を確認する
正解と解説を見る
正解
ア
解説
EMVは、リスク事象が発生した場合の影響金額に、その事象の発生確率を反映して、平均的に見込まれる金額を表す指標です。
理由
リスク事象の影響金額をI円、発生確率をpとすると、EMVは I円 × p で求められます。確率は単位を持たないため、結果の単位は金額の円となり、将来の損失を期待値として評価できます。
比較
除算では、発生確率が小さいほど影響金額より大きな値になり、期待値としての意味を失います。また、リスク対応コストは対策の費用であり、EMVを算出する基本要素である発生確率の代わりにはなりません。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。EMVは、リスク事象が起きたときの影響金額に、その事象が発生する確率を乗じて求める。例えば影響が100万円、発生確率が0.2なら、100万円×0.2=20万円となり、平均的に見込まれる影響額を金額単位で表せる。
選択肢イ
これは不正解だよ。影響金額を発生確率で割ると、確率が小さいほど値が大きくなるため、起こりにくい事象の期待影響を過大に表してしまう。EMVは発生しやすさを反映した平均的な金額を求める指標であり、除算ではその意味に合わない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。リスク対応に掛かるコストは、回避や低減などの対策に必要な費用であり、リスク事象そのものの発生しやすさを示す確率ではない。影響金額と対応コストを乗じても、発生確率を反映したEMVにはならない。
選択肢エ
これは不正解だよ。影響金額をリスク対応コストで割る計算は、損失の大きさと対策費用の比率を示す可能性はあるが、EMVの算出式ではない。EMVには、対応コストではなくリスク事象の発生確率を用いて、平均的な影響額を求める。
学習のポイント
影響金額と発生確率を用いる期待値の基本的な算出方法を理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成28年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問17(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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