SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ

平成28年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問18

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

PMBOKによれば,プロジェクト調達マネジメントにおける契約タイプのうち,納入者にとってのリスクが最も高いものはどれか。

選択肢

  1. ア
    完全定額契約
  2. イ
    コスト・プラス・インセンティブ・フィー契約
  3. ウ
    コスト・プラス定額フィー契約
  4. エ
    タイム・アンド・マテリアル契約
解き方のヒントを見る

条件と役割の対応関係を確認

設問に含まれる条件と、問われている用語・手順・役割の関係を一つずつ対応づけ、言葉の印象ではなく、何を担うものかという観点で整理して確認しましょう。周辺知識を広げすぎず、判断の軸を一つに保つことが大切です。

この問題で問われていること

確認の中心は、設問の条件と、問われる対象が果たす役割との対応です。対象の名称や順序を先に決めつけず、条件が示す場面で何を確認すべきかを一つの観点から読み直しましょう。

視点

用語や手順を覚えているかだけでなく、設問が示す条件の下で、問われる対象にどのような役割が期待されているかを切り分けて考えます。条件、対象、役割の三者を混同しないよう、同じ基準で照合することが重要です。

確認ポイント

  • 設問で判断に直接関係する条件を一つに絞る
  • 問われている対象が何を担うものかを確認する
  • 条件と役割の対応を同じ基準で読み直す
正解と解説を見る

正解

ア

解説

納入者にとっては、契約金額が固定され、実際の費用が予定を超えても追加請求しにくい契約ほど、費用超過や見積り誤差によるリスクが大きくなる。

理由

完全定額契約では、契約時に定めた金額で納入するため、納入者の実際の費用が増加しても、その超過分を原則として納入者が負担する。したがって、提示価格の見積り誤差やコスト増加に対する納入者のリスクが最も高い。

比較

コスト・プラス型契約は、実際に発生した許容費用を発注者が負担し、フィーを加える仕組みです。タイム・アンド・マテリアル契約も、作業時間や投入資材に応じて支払うため、完全定額契約より納入者の費用超過リスクは小さい。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。完全定額契約は、契約時に合意した金額が基本的に変わらないため、納入者の実際の原価が見積りを超えても、その超過分を納入者が負担することになる。価格変動やコスト超過の影響を納入者が最も受けやすい契約タイプである。

選択肢イ

これは不正解だよ。コスト・プラス・インセンティブ・フィー契約では、実際に認められたコストに加えて、成果やコスト抑制に応じたインセンティブ・フィーが設定される。費用の変動を一定程度精算できるため、納入者のリスクは完全定額契約より低い。

選択肢ウ

これは不正解だよ。コスト・プラス定額フィー契約では、実際に発生した許容コストを基礎に、あらかじめ定めた一定額のフィーを加えて支払う。コスト超過の主要な負担が発注者側にあるため、納入者のリスクは完全定額契約ほど高くない。

選択肢エ

これは不正解だよ。タイム・アンド・マテリアル契約は、作業時間や投入した資材などの単価と数量に基づいて対価を決める契約である。作業量による変動はあるが、費用を一定範囲で反映できるため、納入者が全ての超過リスクを負う契約ではない。

学習のポイント

固定価格契約と実費精算型契約のリスク分担を比較する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成28年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問18(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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