SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ
平成28年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問13
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アログの更新後情報を用いて,トランザクション開始後の障害直前の状態にデータを復元させる。
- イログの更新後情報を用いて,トランザクション開始直前の状態にデータを復元させる。
- ウログの更新前情報を用いて,トランザクション開始後の障害直前の状態にデータを復元させる。
- エログの更新前情報を用いて,トランザクション開始直前の状態にデータを復元させる。
解き方のヒントを見る
境界と整合性を見極める視点
取引をひとまとまりとして捉えるときは、処理の開始から完了までに何を含めるかを整理し、途中で状態が変わる場面と、全体の一貫性を確認する観点を分けて考えましょう。特に、境界の置き方が結果の扱いにどう関わるかを丁寧に見ます。
この問題で問われていること
今回の検討では、複数の処理をどの範囲で一つの単位として扱うかに注目し、その範囲内で状態のつながりや不整合が生じる可能性を確認することに集中しましょう。用語の印象だけで判断せず、処理の前後関係を読み取ることが重要です。
視点
処理のまとまりを考えるときは、開始点・終了点・途中の依存関係・失敗時に残る状態という観点を切り分けます。各観点が互いに混同されていないかを確認し、個別の用語の暗記よりも、状態の変化を時系列で整理して判断材料を整えましょう。
確認ポイント
- 処理の開始と終了をどこに置くかを、前後の流れから確認する
- 途中で状態が変わる箇所と、その変化が続く範囲を整理する
- 一部だけ進んだ場合に、全体の一貫性をどう点検するか考える
正解と解説を見る
正解
エ
解説
ロールバックは、トランザクション中に行われた変更を取り消し、処理開始前の状態へデータを戻す回復処理です。
理由
ロールバックでは、トランザクションによる変更をなかったことにするため、変更前の値を記録したログ情報を使ってデータを復元する。復元先は、そのトランザクションが始まる直前の状態です。
比較
更新後情報は変更を再現する処理に対応し、更新前情報は変更を取り消す処理に対応する。また、障害直前の状態へ戻すのでは、トランザクション開始後の変更が残るため、ロールバックの目的とは異なる。
選択肢ア
これは不正解だよ。更新後情報は、実行後の状態を再現するために使う情報であり、処理の取消しには適さない。また、障害直前の状態はトランザクション開始後の状態なので、開始前へ戻すロールバックの目的とも一致しない。
選択肢イ
これは不正解だよ。復元先をトランザクション開始直前としている点はロールバックの目的に近いが、使用するログ情報が更新後情報になっている。更新後情報は変更の再現に用いるため、この組合せは誤りである。
選択肢ウ
これは不正解だよ。ログの更新前情報を使う点は、変更を取り消す考え方に合っている。しかし、復元先をトランザクション開始後の障害直前としており、開始後に行った変更を残してしまうため、ロールバックの説明にならない。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。ロールバックは、トランザクションによる変更を取り消して、開始直前の状態へデータを戻す処理である。そのため、ログに保存された更新前情報を用いて、トランザクション開始直前の状態を復元する。
学習のポイント
更新前情報と更新後情報の用途、復元先の時点を対応させて判断する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成28年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問13(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
関連する過去問一覧
IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針