SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ

平成28年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問2

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ITILにおいて,インシデントに対する一連の活動のうち,イベント管理プロセスが分担する活動はどれか。

選択肢

  1. ア
    インシデントの発生後に,その原因などをエラーレコードとして記録する。
  2. イ
    インシデントの発生後に,問題の根本原因を分析して記録する。
  3. ウ
    インシデントの発生時に,ITサービスを迅速に復旧するための対策を講じる。
  4. エ
    インシデントの発生を検出して,関連するプロセスに通知する。
解き方のヒントを見る

条件と役割の対応を確認する視点

設問で示された条件と、問われている用語・手順・役割の関係に注目し、個別の知識を思い出すだけでなく、その説明がどの範囲と目的に対応するかを整理して判断しましょう。

この問題で問われていること

判断の中心を、各説明が設問の条件と対象の役割にどのように結び付くかの一つに絞り、用語の印象や見慣れた表現ではなく、文脈との整合性を丁寧に最後まで確認してください。

視点

用語や手順を確認するときは、まず設問が示す対象・目的・制約を整理し、その後に説明の役割と適用範囲が条件に合うかを照らし合わせます。表面的な語句の一致より、関係の筋道に注目します。

確認ポイント

  • 設問が示す対象と目的を一度切り分けて読む
  • 説明が対象の役割や目的に対応しているかを確認する
  • 条件を外した一般論ではなく、設問内の関係に照らして見直す
正解と解説を見る

正解

エ

解説

イベント管理は、ITサービスや構成要素に発生した事象を検出し、必要に応じて関連するプロセスへ通知する活動です。原因分析やサービス復旧そのものが主目的ではありません。

理由

イベント管理は、監視などによって発生したイベントを検出し、その内容や重要度に応じて適切な担当者またはプロセスへ通知する。したがって、発生を検出して関連プロセスへ通知する活動が該当する。

比較

インシデント管理はサービスをできるだけ早く通常状態へ戻すこと、問題管理はインシデントの根本原因を分析して再発防止につなげることが中心です。原因情報の記録や復旧対策は、イベント管理の中心的役割とは異なる。

選択肢ア

これは不正解だよ。原因などをエラーレコードとして記録する活動は、発生した事象を検出して通知するイベント管理の中心的な役割ではない。エラー情報の整理や記録に関する活動と、イベントを検知する活動を混同している。

選択肢イ

これは不正解だよ。問題の根本原因を分析して記録するのは、単一のインシデントへの応急対応ではなく、問題管理で扱う活動である。イベント管理は原因を深く分析するよりも、発生した事象を把握して必要な対応へつなげる役割を担う。

選択肢ウ

これは不正解だよ。インシデント発生時にITサービスを迅速に復旧するための対策を講じるのは、インシデント管理の役割である。イベント管理で得た通知が対応のきっかけになる場合はあるが、復旧対策そのものを担当する活動ではない。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。イベント管理は、ITサービスや関連要素に生じたイベントを検出し、その情報を必要な担当者や関連プロセスへ通知する。発生の把握と後続対応への連絡という内容が、イベント管理の役割に一致している。

学習のポイント

イベント管理・インシデント管理・問題管理の役割分担を、検知、復旧、原因分析の観点で整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成28年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問2(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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