SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ
平成27年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問20
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アデータベースが格納されている磁気ディスクの障害情報を,保守業者に自動通報することによって,故障発生から復旧までの時間を短縮する。
- イデータベースに格納されている個人情報を暗号化するなど,不正アクセスによる個人情報の盗難に備える。
- ウ排他制御を行うことによって,複数の利用者が同時にデータベースの更新処理を行う場合でも,データの整合性を保証する。
- エ複数のコンピュータに同じ処理を実行させ,処理結果をデータベースに格納しておくことによって,内容の一致を確認しながら処理を進める。
解き方のヒントを見る
条件と役割の対応を整理する
各選択肢を、問題文に示された条件と用語・手順・役割の関係から読み比べ、表面的な語の印象ではなく、問われている対象がどの範囲で何を担うかを確認するという視点を持つ。
この問題で問われていること
確認の中心を、用語や手順そのものの暗記ではなく、問題文の条件が示す対象と、その対象に期待される役割の対応関係に置く。記述の細部はこの軸で丁寧に照合することを意識する。
視点
条件が変わると、同じ言葉でも確認すべき役割や適用範囲の見方が変わることがあります。まず問われている対象を特定し、条件との対応を落ち着いて整理してから各記述を読みます。
確認ポイント
- 問題文のどの条件が、確認対象の範囲や前提を定めているかを見る。
- 問われている対象と、その対象に関係する役割を混同せずに分けて捉える。
- 各記述が条件と対象の対応を保っているかを、語感ではなく文脈で確認する。
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
RASISのIntegrity(完全性)は、データが不正確になったり処理の競合で矛盾したりせず、正しい整合状態に保たれる性質です。設問では排他制御がこの目的に合う。
理由
複数の利用者が同時にデータベースを更新すると、更新処理の競合によってデータの内容に矛盾が生じることがある。排他制御は同時更新を調整し、データの整合性を保証するため、Integrityを高める。
比較
RASISでは、復旧時間の短縮はServiceability、不正アクセスや盗難への対策はSecurityに関係する。複数コンピュータで同じ処理を行い結果を比較する方法は、冗長化による信頼性向上や異常検出の考え方です。
選択肢ア
これは不正解だよ。磁気ディスクの障害情報を保守業者へ自動通報し、故障から復旧までの時間を短縮する説明である。これは障害対応のしやすさを高めるServiceabilityに関するもので、データの正確性や整合性を保つIntegrityの説明ではない。
選択肢イ
これは不正解だよ。個人情報を暗号化して不正アクセスによる盗難に備える説明であり、許可されない利用や情報漏えいを防ぐSecurityに該当する。情報を正しく一貫した状態に保つIntegrityを直接高める方法ではない。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。複数利用者が同時にデータベースを更新すると、処理順序の競合でデータが矛盾するおそれがある。排他制御によって更新の競合を調整し、データの整合性を保証するため、Integrity(完全性)を高める説明である。
選択肢エ
これは不正解だよ。複数コンピュータで同じ処理を実行し結果を比較する方法は、冗長化によって処理の信頼性を高めたり異常を検出したりする考え方である。データベースの同時更新による不整合を防ぐIntegrityの説明とは異なる。
学習のポイント
RASISの各要素と、対策が守る対象を対応づけて整理すること。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成27年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問20(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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