SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ

平成27年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問18

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

プロジェクトのスケジュールを管理するときに使用する“クリティカルチェーン法”の特徴はどれか。

選択肢

  1. ア
    クリティカルパス上の作業に生産性を向上させるための開発ツールを導入する。
  2. イ
    クリティカルパス上の作業に要員を追加投入する。
  3. ウ
    クリティカルパス上の先行作業が終了する前に後続作業に着手し,並行して実施する。
  4. エ
    クリティカルパスを守るために,フィーディングバッファと所要期間バッファを設ける。
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条件に沿って役割を整理する

設問で示される条件と、問われている用語・手順・役割の関係に注目し、まず誰が何を目的に扱う場面なのかを整理します。言葉の印象だけで判断せず、条件が求める観点を一つずつ照合して考えましょう。

この問題で問われていること

確認の中心は、設問の条件が対象の役割や手順にどの範囲まで関係しているかです。主体、目的、対象となる場面の対応を読み取り、問われている観点から外れた理解を混ぜないように整理してください。

視点

用語や手順を覚えているかだけでなく、設問内の条件が示す目的と対象の関係を軸に考えます。条件を読んだら、何についての役割を確認しているのか、どの場面に関わる説明なのかを整理し、表現の細部より問いの焦点との対応を確かめます。

確認ポイント

  • 設問の条件が示している目的と対象を整理する
  • 問われている役割・手順・用語の範囲を確認する
  • 主体と場面の対応が問いの焦点から外れていないか見る
正解と解説を見る

正解

エ

解説

クリティカルチェーン法は、資源制約を踏まえて作業のつながりを管理し、工程遅延の影響を抑えるためにバッファを設定する。したがって、フィーディングバッファと所要期間バッファを設けるエが適切です。

理由

クリティカルチェーン法では、資源制約を考慮した工程上の重要な作業の連鎖を管理し、遅延が全体へ波及することを防ぐ。そのため、関連する作業群からの遅れを吸収するフィーディングバッファや、全体の納期を守る所要期間バッファを設ける。

比較

開発ツールの導入や要員追加は個別作業の改善策であり、作業を重ねて実施する方法は工程短縮の考え方です。これらはクリティカルチェーン法を特徴づけるバッファ管理そのものではありません。

選択肢ア

これは不正解だよ。開発ツールの導入は作業の生産性を高める一般的な改善策であり、資源制約を考慮して工程全体を管理し、バッファで遅延を吸収するクリティカルチェーン法そのものの特徴ではない。

選択肢イ

これは不正解だよ。クリティカルパス上の作業に要員を追加投入することは、状況に応じた資源調整の一例にすぎない。クリティカルチェーン法の特徴は、単純な増員ではなく、資源制約とバッファを含めて工程を管理する点にある。

選択肢ウ

これは不正解だよ。先行作業の終了前に後続作業へ着手し、並行して実施するのは、作業の重複によって期間を短縮する考え方である。クリティカルチェーン法の特徴であるバッファ設定を説明していない。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。クリティカルチェーン法では、工程の遅延が全体へ波及するのを抑えるため、途中の作業群からの遅れを吸収するフィーディングバッファと、全体の納期を守る所要期間バッファを設ける。

学習のポイント

クリティカルチェーン法と、単純な作業短縮・要員追加・作業の並行化との違いを整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成27年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問18(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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