SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ

平成27年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問16

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

プロジェクトZにおけるプロジェクトとステークホルダ各社の関係の組合せのうち,適切なものはどれか。ここで関係の呼称は,PMBOKに従う。〔プロジェクトZの説明〕親会社A社のシステムを開発・保守・運用しているB社は,A社が吸収合併したC社の基幹システムをA社の基幹システムに統合するプロジェクトを立ち上げた。システム統合に伴う開発作業は,D社に委託することにした。

選択肢

  1. ア
    A社:顧客/B社:納入者/D社:母体組織
  2. イ
    A社:顧客/B社:母体組織/D社:納入者
  3. ウ
    A社:母体組織/B社:顧客/D社:納入者
  4. エ
    A社:母体組織/B社:納入者/D社:顧客
解き方のヒントを見る

条件と役割を照合する視点

選択肢を読むときは、設問が示す条件と、問われている用語・手順・役割の関係に注目し、対象・目的・前提が同じ観点で対応しているかを整理しましょう。焦点を一つに保ち、定義の細部や表面的な語句だけで判断しないことが大切です。

この問題で問われていること

一つの選択肢に決める前に、条件から読み取れる対象と、設問が求める役割の対応関係だけを確認し、表現の印象ではなく意味の整合性を見比べてください。この対応が崩れていないかを丁寧に見ることを、今回の確認の中心にしてください。

視点

用語や手順を単独で覚えるのではなく、どの条件に対して何を確認するためのものかという対応関係を整理すると、設問の要求を落ち着いて読み取れます。

確認ポイント

  • 設問が示す条件のうち、判断の軸になる語を確認する
  • 問われている対象が用語・手順・役割のどれに当たるかを整理する
  • 条件と選択肢の説明が同じ目的や前提を指しているかを見比べる
正解と解説を見る

正解

イ

解説

B社がプロジェクトを立ち上げ、D社へ開発作業を委託している。一方、統合先となる基幹システムを持つA社は成果を受ける顧客であるため、A社は顧客、B社は母体組織、D社は納入者となる。

理由

B社はA社のシステムを開発・保守・運用しており、今回の統合プロジェクトを自ら立ち上げている。このため、B社はプロジェクトを実施する母体組織に当たる。A社は統合先の基幹システムを持つ成果の受け手であり、顧客として位置付けられる。

比較

D社はシステム統合に伴う開発作業をB社から委託される会社なので、作業を提供する納入者です。したがって、A社:顧客、B社:母体組織、D社:納入者という組合せが適切です。

選択肢ア

これは不正解だよ。A社を顧客とする点は、統合先の基幹システムを持つ成果の受け手として整合する。しかし、B社はプロジェクトを立ち上げた側であり、D社は開発作業を委託された会社なので、B社を納入者、D社を母体組織とする関係が誤っている。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。A社は統合後の基幹システムを受ける顧客、B社は統合プロジェクトを立ち上げる母体組織、D社はB社から開発作業を委託される納入者である。プロジェクトの立上げ主体と委託関係の両方に一致している。

選択肢ウ

これは不正解だよ。D社を納入者とする点は、開発作業を委託される会社なので適切である。一方、プロジェクトを立ち上げたのはB社であり、B社は顧客ではなく母体組織に当たる。また、A社を母体組織とする関係も設問の役割分担と一致しない。

選択肢エ

これは不正解だよ。A社はプロジェクトを立ち上げた会社ではなく、統合後の成果を受ける顧客である。また、B社は納入者ではなくプロジェクトを立ち上げた母体組織であり、D社も成果を発注する顧客ではなく開発作業を請け負う納入者である。

学習のポイント

PMBOKにおける顧客・母体組織・納入者の関係を、プロジェクトの主体と委託関係から判定する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成27年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問16(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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