SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ
平成27年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問9
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア95.7
- イ97.6
- ウ98.3
- エ99.0
解き方のヒントを見る
稼働時間と停止時間を整理する視点
可用性を考えるときは、まず対象期間と「使える状態」「使えない状態」の境界を同じ基準で整理し、与えられた時間情報を落ち着いて対応づけましょう。単位や前提の違いにも注意します。
この問題で問われていること
この問題では、数値を急いで式に入れる前に、対象となる全期間と、その内訳として扱う時間の意味がそろっているかを確認することに集中しましょう。表現の違いにも目を向けます。
視点
時間の定義をそろえてから、期間全体と状態ごとの内訳がどのように対応しているかを確認する。
確認ポイント
- 対象期間の始点と終点が同じ前提で読めているか
- 各時間がどの状態を表すものとして説明されているか
- 単位・粒度・丸めの扱いに不一致がないか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
可用性の分母は、毎日のサービス提供時間14時間を30日分合計した420時間です。分子では、提供時間内の障害停止7時間だけを差し引き、時間外の修復3時間とメンテナンス8時間は差し引かない。したがって98.3%となる。
理由
1日のサービス提供時間は20時−6時=14時間、1か月では14時間/日×30日=420時間です。サービス提供時間内の停止は7時間なので、可用性は(420時間−7時間)÷420時間×100=98.333…%となり、小数第2位を四捨五入して98.3%です。
比較
サービス提供時間外の修復3時間とシステムメンテナンス8時間は、もともとサービス提供の対象外です。そのため、可用性の分母420時間や停止時間の控除に含めない。時間外作業まで一律に差し引くと、問題の時間帯条件と異なる値になる。
選択肢ア
これは不正解だよ。サービス提供時間は1日14時間、30日で420時間である。アの95.7%は、停止7時間に加えて、時間外の修復3時間とメンテナンス8時間まで含めた値である。しかし、時間外の3時間と8時間はサービス提供時間内の停止ではないため、可用性の計算から差し引かない。
選択肢イ
これは不正解だよ。イの97.6%は、420時間から停止7時間と時間外の修復3時間を合わせた10時間を差し引く計算に近い値である。修復3時間はサービス提供時間外なので、サービス提供時間内の停止7時間と同じ扱いにはできない。したがって公式条件と一致しない。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。1日のサービス提供時間は14時間で、30日では420時間となる。可用性の対象時間内で停止したのは7時間だけなので、(420時間−7時間)÷420時間×100=98.333…%である。小数第2位を四捨五入すると98.3%になる。
選択肢エ
これは不正解だよ。420時間に対する99.0%は、損失が約4.2時間に相当する値である。しかし、問題ではサービス提供時間内の停止だけで7時間あるため、この停止時間だけでも可用性は99.0%にはならない。時間外の修復3時間とメンテナンス8時間を除外しても、エとは一致しない。
学習のポイント
サービス提供時間内外を区別して可用性を計算する考え方
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成27年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問9(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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