SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ

平成25年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問20

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

プロセッサの省電力技術の一つであるパワーゲーティングの説明として,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    仕事量に応じて,プロセッサへ供給する電源電圧やクロック周波数を変える。
  2. イ
    動作していない回路ブロックへのクロック供給を停止する。
  3. ウ
    動作していない回路ブロックへの電源供給を遮断する。
  4. エ
    マルチコアプロセッサにおいて,使用しないコアの消費電力枠を,動作しているコアに割り当てる。
解き方のヒントを見る

条件に沿って用語の役割を整理する視点

選択肢を読むときは、用語や手順を単独で覚えているかではなく、問題文の条件のもとで何を目的に用いるものか、どの場面に関係する説明かという対応関係に注目して整理しましょう。

この問題で問われていること

今回の確認では、各選択肢の細かな表現を比べる前に、問われている対象が担う役割と、問題文で示された目的・制約とのつながりを一つの観点として丁寧に照合してください。

視点

用語や手順を判断するときは、名称の印象や暗記した説明だけに頼らず、対象が果たす役割、前提となる条件、期待される結果の関係を整理します。問題文の記述と選択肢の説明が、同じ対象と状況を指しているかを落ち着いて確認しましょう。

確認ポイント

  • 問題文が示す目的や制約を先に拾えているか
  • 選択肢の説明が、問われる対象の役割に対応しているか
  • 表現の一部ではなく、条件との関係全体で整合性を確認できるか
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

パワーゲーティングは、利用していない回路ブロックへの電源供給を遮断し、待機時のリーク電力などを抑える技術です。

理由

パワーゲーティングでは、動作していない回路ブロックへの電源供給を遮断する。これにより、回路が待機している間に流れるリーク電力を抑制する。

比較

電源電圧やクロック周波数を変える技術、クロック供給を止める技術、コア間で電力枠を配分する考え方は、それぞれ制御対象が異なる。

選択肢ア

これは不正解だよ。仕事量に応じて電源電圧やクロック周波数を変えるのは、動的電圧・周波数スケーリング(DVFS)に当たる。パワーゲーティングのように、非動作回路の電源経路を遮断する説明ではない。

選択肢イ

これは不正解だよ。動作していない回路ブロックへのクロック供給を停止するのは、クロックゲーティングの説明である。クロック信号を止めても電源供給そのものは遮断しないため、パワーゲーティングとは制御対象が異なる。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。パワーゲーティングは、動作していない回路ブロックへの電源供給を遮断する技術である。回路を待機させる間のリーク電力を抑えることが主な目的で、設問の説明と一致する。

選択肢エ

これは不正解だよ。使用しないコアの消費電力枠を動作中のコアへ割り当てるのは、電力予算や消費電力管理の考え方である。回路ブロックへの電源供給を遮断するパワーゲーティングの定義ではない。

学習のポイント

DVFS、クロックゲーティング、電力枠管理との違いを整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成25年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問20(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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