SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ

平成25年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問19

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

期間10日のプロジェクトを,5日目の終了時にアーンドバリュー分析したところ,表のとおりであった。現在のコスト効率が今後も続く場合,完成時総コスト見積り(EAC)は何万円か。
BACが100万円,PVが50万円,EVが40万円,ACが60万円であることを示す管理項目表。
BACが100万円,PVが50万円,EVが40万円,ACが60万円であることを示す管理項目表。

選択肢

  1. ア
    110
  2. イ
    120
  3. ウ
    135
  4. エ
    150
解き方のヒントを見る

完成時見積りを考える視点

完成時見積りを整理するときは、現時点までの実績と残り作業への見通しを混同せず、どの情報を基準に全体の見込みを組み立てているか、前提と対象範囲を丁寧に確認しましょう。

この問題で問われていること

一つの観点として、全体の見込みを判断する際に、これまでの進捗や支出だけでなく、残作業に関する前提がどのように扱われ、見積りの範囲と結び付いているかを確認してください。

視点

完成時の見込みを考える場面では、現在までに把握できている事実と、これからの作業について置く前提を分けて整理します。全体像を一度に決めつけず、見積りの根拠がどの範囲に及ぶかを確認することが大切です。

確認ポイント

  • 現在までの実績と、今後の作業に関する見通しが区別されているか確認する。
  • 見積りの対象が、残りの作業だけか、全体の完了時点かを読み分ける。
  • 提示された前提が、当初計画・実績・将来予測のどれに関係するか整理する。
正解と解説を見る

正解

エ

解説

現在のコスト効率が今後も継続する場合、完成時総コスト見積りは、完成時総予算をコスト効率で補正して求めます。表の数値を用いると、EACは150万円になります。

理由

コスト効率を表すCPIは、EV÷AC=40万円÷60万円です。現在のコスト効率が完成まで続くため、EAC=BAC÷CPI=100万円÷(40万円÷60万円)=150万円となります。これは同じ式をEAC=BAC×AC÷EVと書いた場合も、100万円×60万円÷40万円=150万円です。

比較

110万円、120万円、135万円はいずれも、BAC、EV、ACから算出されるCPI継続条件のEACとは一致しません。特に、実コストと獲得価値の比率を反映せず、差額の単純加算や別の予測条件を置くと、問題の前提から外れます。

選択肢ア

これは不正解だよ。110万円は、BAC=100万円、EV=40万円、AC=60万円から現在のコスト効率を継続して求めるEACと一致しない。CPIは40万円÷60万円であり、これを使うと完成時総コストは110万円ではなく150万円になる。

選択肢イ

これは不正解だよ。120万円は、BAC=100万円にACとEVの差額20万円を加えるような計算に対応するが、問題は現在のコスト効率が続く条件である。CPIを反映したEACは100万円÷(40万円÷60万円)=150万円となる。

選択肢ウ

これは不正解だよ。135万円は、表に示されたBAC=100万円、EV=40万円、AC=60万円から、コスト効率の継続を前提に算出される値ではない。CPI=40万円÷60万円を用いると150万円となるため、135万円には問題文にない別の条件が必要になる。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。現在のコスト効率はCPI=EV÷AC=40万円÷60万円であり、これが今後も続く。したがってEAC=完成時総予算÷CPI=100万円÷(40万円÷60万円)=150万円となるため、エの150が適切である。

学習のポイント

CPIを用いたEACの計算と、単純加算による予測との違いを理解する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成25年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問19(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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