SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ

平成25年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問10

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ITILによれば,既存及び新規の全てのサービスに対してビジネスインパクト分析を行うことを役割とするマネージャはどれか。

選択肢

  1. ア
    ITサービス継続性管理プロセス・マネージャ
  2. イ
    可用性管理プロセス・マネージャ
  3. ウ
    キャパシティ管理プロセス・マネージャ
  4. エ
    サービスレベル管理プロセス・マネージャ
解き方のヒントを見る

条件と役割を丁寧に照合する視点

設問を読むときは、問われている対象が何を担うものかを捉え、提示された条件との対応関係を一つずつ確認しましょう。用語の印象だけで判断せず、役割の範囲と前提を分けて整理することが大切です。

この問題で問われていること

今回の確認では、候補そのものを覚えているかではなく、設問中の条件が示す役割や目的と、各候補が説明している範囲の対応に注目し、同じ観点で比較できる状態を作りましょう。

視点

判断対象を、目的・担当する範囲・前提となる条件という観点に分けて眺めます。そのうえで、設問の記述がどの観点を重視しているかを確認し、表面的な語感と実際の役割を混同しないよう整理します。

確認ポイント

  • 設問が示す目的や条件を、短い言葉で言い換えずにそのまま拾えているか
  • 候補を比べる前に、何の役割について判断する設問かを自分の中で整理できているか
  • 一つの語句の印象ではなく、条件と役割の対応全体を同じ基準で見比べているか
正解と解説を見る

正解

ア

解説

ITILにおけるITサービス継続性管理は、サービス中断が事業へ及ぼす影響を分析し、必要な復旧や継続の方針を検討する。既存・新規を問わず全サービスを対象にビジネスインパクト分析を行う役割は、このプロセスのマネージャに該当する。

理由

ITサービス継続性管理では、災害や重大な障害などによってサービスが中断した場合に、事業への影響を分析する。分析結果を基に、復旧目標や継続対策を検討するため、全サービスに対するビジネスインパクト分析が役割に含まれる。

比較

可用性管理はサービスを利用可能な状態に保つこと、キャパシティ管理は需要に見合う資源量を確保すること、サービスレベル管理は顧客とサービス目標を合意・管理することが中心です。設問の役割はこれらではなく、サービス継続性管理に対応する。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。ITサービス継続性管理は、災害などでサービス提供が中断した場合に、事業への影響を分析し、必要な復旧目標や継続対策を検討する役割を担う。既存・新規を問わず、サービス継続に関わるビジネスインパクト分析を行うため、設問に合致する。

選択肢イ

これは不正解だよ。可用性管理プロセス・マネージャは、サービスを合意された時間や条件で利用可能に保つため、障害の発生状況、復旧状況、可用性の測定と改善を管理する。事業中断時の影響分析を全サービスに対して行う役割とは異なる。

選択肢ウ

これは不正解だよ。キャパシティ管理プロセス・マネージャは、将来の需要を予測し、性能や処理能力に必要なIT資源を計画・調整する。主な対象は資源量と需要の適合であり、災害やサービス中断による事業影響を分析する役割ではない。

選択肢エ

これは不正解だよ。サービスレベル管理プロセス・マネージャは、提供するサービスとサービス目標を定め、顧客との合意内容を管理する。サービス水準の合意や達成状況が中心であり、全サービスについて継続時のビジネスインパクト分析を実施する役割とは異なる。

学習のポイント

継続性管理と可用性・キャパシティ・サービスレベル管理の役割を区別する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成25年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問10(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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