SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ

平成25年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問9

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ITILのITサービス継続性管理の達成目標に関する説明として,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    災害が起こった後,一定期間内にシステムを復旧し,事業を継続させる。
  2. イ
    災害だけでなく,インシデントも含めた対策を実施する。
  3. ウ
    災害によって被害を被った情報システムの構成を修復する。
  4. エ
    災害の発生を予測したプロアクティブな予防措置よりも,事後の復旧に重点を置く。
解き方のヒントを見る

検討の根拠となる前提を確認する

この分野を学ぶ際は、判断に使う前提がどこから得られたものかを確認しましょう。見覚えのある用語から内容を補わず、与えられた情報と自分の推測を分けて捉えることが、考えを整理する助けになります。

この問題で問われていること

検討の焦点は、考えの根拠をたどれるかどうかです。判断の途中で新たな条件を付け加えていないかを点検し、明示された前提と、経験や印象から補った前提を区別して、自分の考えを整理してみましょう。

視点

まず、考えるために置いた前提を短く言葉にしてみます。その前提が与えられた情報に基づくのか、自分で補ったものなのかを確認すると、根拠の曖昧な部分を見つけやすくなります。

確認ポイント

  • 判断に使った前提の根拠をたどれるか
  • 馴染みのある用語から条件を補っていないか
  • 明示された情報と自分の推測を区別しているか
正解と解説を見る

正解

ア

解説

正解はアです。ITサービス継続性管理は、災害などによる中断に備え、事業に必要なITサービスを合意した期間内に回復できるようにする管理です。システムの復旧を事業の継続につなげる点が重要です。

理由

ITサービス継続性管理は、事業継続を支えるために、必要なITサービスを合意した期間内に回復できるようにします。アの「一定期間内にシステムを復旧し,事業を継続させる」は、この達成目標を表しています。

比較

イは対策の対象範囲、ウは情報システムの構成を修復する作業について述べており、達成目標を十分に示していません。エは予防措置より事後の復旧に重点を置くとしていますが、ITサービス継続性管理では、リスクや影響を軽減する予防措置と復旧への備えの両方を扱います。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。ITサービス継続性管理は、災害などでITサービスが中断した場合に、事業上必要なサービスを合意した期間内に回復できるようにするための管理です。アは、一定期間内のシステム復旧を事業の継続につなげており、この達成目標に合致します。

選択肢イ

これは不正解だよ。イは、災害に加えてインシデントも対策の対象に含めるという説明です。ITサービス継続性管理でも重大なインシデントは考慮しますが、対象範囲を述べるだけでは、事業に必要なサービスを合意した期間内に回復するという達成目標を示せません。

選択肢ウ

これは不正解だよ。ウは、災害で被害を受けた情報システムの構成を修復するという説明です。構成の修復は復旧作業の一部になり得ますが、それだけでは必要なサービスが使えるようになったとは限りません。ITサービス継続性管理の達成目標は、事業の継続に必要なサービスを所定の期間内に回復することです。

選択肢エ

これは不正解だよ。エは、予防措置よりも事後の復旧に重点を置くとしています。ITサービス継続性管理では、災害などのリスクを評価し、影響を軽減する予防措置と、発生後の復旧に備える計画の両方を扱います。復旧への備えは必要ですが、予防よりも復旧を重視するとする説明は適切ではありません。

学習のポイント

ITサービス継続性管理の達成目標を、復旧期限と事業の継続を結び付けて理解しましょう。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成25年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問9(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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