SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ

平成25年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問3

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ITサービスマネジメントのプロセスの一つである構成管理を導入することによって得られるメリットはどれか。

選択肢

  1. ア
    ITリソースに対する,現在の需要の把握と将来の需要の予測ができる。
  2. イ
    緊急事態時でも最低限のITサービス基盤を提供することによって,事業の継続が可能になる。
  3. ウ
    構成品目の情報を正確に把握することによって,他のプロセスの確実な実施を支援できる。
  4. エ
    適正な費用で常に一定した品質でのITサービスが提供されるようになる。
解き方のヒントを見る

評価の前提となる範囲を確認する

導入の効果を考えるときは、何を対象に、どの範囲で評価するのかという前提に注目しましょう。身近な経験や一般的な印象を先に当てはめず、与えられた条件に沿って考える範囲をそろえることが出発点です。

この問題で問われていること

この分野の問題では、効果という言葉だけから判断を急がず、その判断がどこまでの範囲を対象としているかを確かめましょう。与えられた条件の外まで話を広げていないか、評価の前提が途中で変わっていないかに注意してください。

視点

評価する範囲が曖昧なままだと、同じ言葉でも受け取り方が変わります。考える対象とその境界を意識し、与えられた条件を越える前提を自分で付け加えていないかを点検しましょう。

確認ポイント

  • 評価の対象となる範囲を意識できているか
  • 与えられた範囲を越える前提を加えていないか
  • 検討の途中で評価する範囲が変わっていないか
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

正解はウです。構成管理は、ITサービスを構成する構成品目の情報を正確に把握し、その情報を利用する他のプロセスの確実な実施を支援します。

構成管理が他のプロセスを支える理由

構成管理では、ITサービスを構成する機器やソフトウェアなどの構成品目について、情報を正確に把握します。その情報は、変更による影響の判断や障害調査などに利用できます。このため、情報の把握によって他のプロセスの確実な実施を支援できるとするウが正解です。

ほかの管理活動との比較

アの現在と将来の需要への対応はキャパシティ管理、イの緊急事態時のサービス基盤確保はITサービス継続性管理に関する内容です。エの費用と品質を踏まえたサービス提供はサービスレベル管理などに関係する内容であり、構成管理を導入するだけで実現が保証されるものではありません。

選択肢ア

これは不正解だよ。現在の需要を把握し、将来の需要を予測するという前半・後半は、ITリソースの能力を需要に合わせて計画するキャパシティ管理に関する内容です。構成管理が扱う構成品目の情報は判断材料になりますが、需要の把握と予測そのものは構成管理の直接のメリットではありません。

選択肢イ

これは不正解だよ。緊急事態時に最低限のITサービス基盤を提供し、事業を継続できるようにするのは、ITサービス継続性管理に関する内容です。構成管理の情報は復旧対象などの確認に役立ちますが、緊急時の提供体制や復旧計画を整えること自体が構成管理の役割ではありません。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。構成管理では、ITサービスを構成する構成品目の情報を正確に把握します。その情報を利用することで、変更の影響を判断したり、障害の調査対象を確認したりでき、他のプロセスの確実な実施を支援できます。設問の前半の情報把握と後半の支援が、構成管理の役割と一致しています。

選択肢エ

これは不正解だよ。適正な費用と一定した品質でのサービス提供は、合意したサービス水準を維持するサービスレベル管理などに関係する内容です。構成管理は構成品目の情報を通じて各プロセスを支援しますが、それだけで費用や品質が適切になることや、常に一定した品質で提供できることを保証するものではありません。

学習のポイント

構成管理による情報把握と、キャパシティ管理・ITサービス継続性管理などの目的の違いを整理しましょう。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成25年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問3(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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