SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ

平成24年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問20

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

主記憶アクセスの高速化技術であるライトバック方式における,キャッシュメモリ及び主記憶への書込みの説明として,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    キャッシュメモリ及び主記憶の両方に同時に書き込む。
  2. イ
    キャッシュメモリにだけ書き込み,対応する主記憶の更新は,キャッシュメモリからデータが追い出されるときに行う。
  3. ウ
    キャッシュメモリへの書込みと同時にバッファに書き込んだ後,バッファから主記憶へ順次書き込む。
  4. エ
    主記憶を,独立して動作する複数のブロックに分けて,各ブロックに並列に書き込む。
解き方のヒントを見る

条件と役割の対応を確認する

設問で示された条件を一つずつ整理し、問われている用語・手順・役割が、どの観点に関係するかを落ち着いて確認しましょう。判断は表現の印象ではなく、条件との対応に基づけます。

この問題で問われていること

今回は、各選択肢の細かな言い回しや既知の印象に引きずられず、設問の条件と、問われている対象の役割が同じ観点で対応しているか、また条件の範囲を越えていないかに絞って検討します。

視点

用語や手順を考えるときは、まず設問中の条件を目的・対象・時点などの観点に分け、問われている役割との関係を整理します。表現が似ているかではなく、条件に対して説明の軸が合っているかを確認すると、理解を点検しやすくなります。

確認ポイント

  • 設問が示す条件の範囲を整理する
  • 問われている対象の役割を確認する
  • 条件と役割の対応する観点を照らし合わせる
正解と解説を見る

正解

イ

解説

ライトバック方式は、CPUからの書込み時にキャッシュの内容を更新し、主記憶への反映を後のタイミングに遅らせることで、主記憶アクセス回数を抑えて高速化する方式です。

理由

ライトバック方式では、書込み時にキャッシュメモリを更新し、変更されたデータを保持する。主記憶への反映は、そのキャッシュラインが追い出されるなど後の契機に行うため、書込みのたびに主記憶へアクセスする必要がなく、高速化につながる。

比較

キャッシュと主記憶へ同時に書き込むのはライトスルー方式の説明です。バッファへの順次書込みは書込み処理の待ち合わせ、複数ブロックへの並列書込みは主記憶の構成やアクセス並列化に関する説明であり、ライトバック方式の特徴とは異なる。

選択肢ア

これは不正解だよ。キャッシュメモリと主記憶へ同時に書き込む説明は、書込みのたびに主記憶も更新するライトスルー方式に当たる。ライトバック方式は主記憶への反映を同時には行わないため、この選択肢は方式の特徴と一致しない。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。ライトバック方式では、書込み時にまずキャッシュメモリの内容を更新し、変更されたデータを保持する。主記憶への反映は、そのキャッシュラインが追い出されるなど後の契機に行うので、主記憶アクセスを減らして高速化できる。

選択肢ウ

これは不正解だよ。キャッシュへの書込みと同時にバッファへ送り、バッファから主記憶へ順次書き込む説明は、主記憶更新を遅延させるライトバック方式そのものではなく、書込み処理を待ち行列化するバッファリングの説明である。方式の中心となる更新契機が異なる。

選択肢エ

これは不正解だよ。主記憶を複数ブロックに分けて並列に書き込むのは、メモリインタリーブなど主記憶の構成・アクセス並列化に関する説明である。キャッシュ内容をいつ主記憶へ反映するかというライトバック方式の特徴を説明していないため、該当しない。

学習のポイント

ライトスルー方式やライトバッファ方式との違いを、主記憶への反映時点で整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成24年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問20(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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