SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ

平成24年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問21

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

二つのシステムの信頼性評価指標の関係に関する記述のうち,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    稼働率が等しければ,MTBFも等しい。
  2. イ
    稼働率が等しければ,MTTRも等しい。
  3. ウ
    故障発生率が等しければ,MTBFも等しい。
  4. エ
    故障発生率が等しければ,MTTRも等しい。
解き方のヒントを見る

条件と役割の対応を確認する

設問の条件と、問われている用語・手順・役割がどのようにつながるかを整理し、表面的な語の一致ではなく、本文の目的や制約に照らして関係性を一つずつ丁寧に確認しましょう。

この問題で問われていること

今回の確認点は、問題文に示された条件が、問われている対象の役割や選択の基準と整合しているかです。条件を一つに絞って、説明の方向がずれていないかを見直してください。

視点

用語や手順を単独で思い出そうとせず、問題文が示す目的・対象・制約の関係を先に整理します。そのうえで、問われた役割に関係する記述だけを対応づけ、知識の連想や語感に引きずられないように確認します。

確認ポイント

  • 問題文の条件を、目的・対象・制約に分けて読み取る。
  • 各選択肢が問われた役割を直接説明しているか、周辺事項かを見分ける。
  • 条件を一つずつ当てはめ、根拠が本文のどの記述にあるか確認する。
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

稼働率はMTBFとMTTRの両方に左右される一方、故障発生率はMTBFと直接対応するため、等しい条件から同じ指標を判断できる範囲を区別します。

理由

故障発生率をλとすると、MTBFは平均的に1回の故障が発生するまでの時間であり、通常はMTBF=1/λの関係で表されます。したがって、故障発生率が等しければMTBFも等しくなります。

比較

稼働率は、故障するまでの時間であるMTBFだけでなく、復旧に要する平均時間であるMTTRにも依存します。よって、稼働率が同じでもMTBFやMTTRが同じとは限らず、故障発生率が同じでもMTTRまでは決まりません。

選択肢ア

これは不正解だよ。稼働率は、故障しない時間と修復に要する時間の組合せで決まる指標です。同じ稼働率でも、MTBFが長くMTTRも長い場合や、両方が短い場合があり、稼働率が等しいだけではMTBFも等しいとはいえません。

選択肢イ

これは不正解だよ。稼働率はMTBFとMTTRの双方に左右されるため、稼働率が同じという条件だけからMTTRの一致は導けません。MTBFの違いをMTTRの違いで補うなど、異なる組合せでも同じ稼働率になり得ます。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。故障発生率は単位時間当たりに故障が発生する割合で、MTBFは故障から次の故障までの平均稼働時間です。通常の信頼性指標の関係ではMTBFは故障発生率の逆数に対応するため、故障発生率が等しければMTBFも等しくなります。

選択肢エ

これは不正解だよ。故障発生率は故障が起きる頻度を表す指標であり、故障後の復旧に要する時間であるMTTRを直接決めるものではありません。故障発生率が同じシステムでも、修復体制や復旧時間が異なればMTTRは異なります。

学習のポイント

稼働率・MTBF・MTTR・故障発生率の定義と関係

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成24年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問21(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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