SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ

平成24年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問18

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

クリティカルチェーン法におけるタスクのスケジューリングとバッファの設定方法のうち,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    クリティカルパス上にないタスクのチェーンには,バッファを設定しない。
  2. イ
    クリティカルパス上の最後のタスクの終了期と納期の間に,プロジェクト全体で使用するバッファを設定する。
  3. ウ
    クリティカルパス上の全てのタスクに,バッファを設定する。
  4. エ
    なるべく前倒しでタスクを開始するように計画し,バッファを少しでも多く確保する。
解き方のヒントを見る

条件と役割の対応を確認する

設問の条件を一つずつ整理し、問われている用語・手順・役割が、どの条件に対して説明されているかを照合しましょう。表面的な語の一致ではなく、文脈上の関係に注目します。

この問題で問われていること

今回の確認点は、選択肢の説明が設問中の条件や目的と同じ関係を示しているかです。定義を暗記で当てはめず、主体・対象・場面のつながりを順に確認し、結論を急がないでください。

視点

用語や手順を判断するときは、まず設問が示す前提と目的を分けて読み、その後に各説明がどの役割を担うものとして置かれているかを確認します。判断は一つの語だけでなく、周辺の条件との整合性で行います。

確認ポイント

  • 設問で示された前提や目的を、判断材料として整理できているか
  • 説明の対象と役割の関係を、文脈に沿って読み取れているか
  • 一部の語だけで決めず、全体の条件との整合性を確認したか
正解と解説を見る

正解

イ

解説

正答はイ。クリティカルチェーン法では、個々のタスクを早く始めて余裕を積み上げるのではなく、計画上の余裕をバッファとして管理し、納期を守るためにプロジェクト全体の変動を吸収させる。

理由

クリティカルチェーン法では、クリティカルチェーン上のタスクをつなげた計画に対し、最後のタスクの終了予定と納期との間にプロジェクト全体のバッファを置く。これにより、途中の遅延を集約して納期への影響を管理する。

比較

タスクごとに余裕を持たせたり、単に前倒しで開始したりすると、余裕の実際の消費状況を把握しにくい。バッファをプロジェクト全体の納期保護に用いる点が、各選択肢を判定するポイントです。

選択肢ア

これは不正解だよ。クリティカルパス上にないタスクのチェーンであっても、その遅延が後続の合流やプロジェクト全体の進行に影響する可能性があるため、一律にバッファを設定しないとはいえない。非クリティカルな経路を無条件に対象外とする点が不適切である。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。クリティカルパス上の最後のタスクの終了期と納期との間に、プロジェクト全体で使用するバッファを設定する。途中のタスクで発生する遅延の影響をこの余裕で吸収し、個別に余裕を隠すのではなく、納期を守るために一元的に管理する方法である。

選択肢ウ

これは不正解だよ。クリティカルパス上の全てのタスクそれぞれにバッファを設定すると、余裕が個別に分散してしまい、プロジェクト全体の納期を守るための管理がしにくくなる。設問が示す方法は、各タスクに一律で付ける考え方ではない。

選択肢エ

これは不正解だよ。なるべく前倒しでタスクを開始する計画は、タスクごとに余裕を持たせる発想であり、遅延吸収用のバッファをプロジェクト全体で管理する考え方とは異なる。バッファを多く確保することだけを目的にした開始計画も適切ではない。

学習のポイント

プロジェクトバッファの位置と、個別タスクの余裕との違いを理解する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成24年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問18(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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