SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ

平成24年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問15

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

アプリケーションサービス供給,インソーシング,パートナシップ,ビジネスプロセスアウトソーシングの長所と短所に関する記述のうち,ビジネスプロセスアウトソーシングはどれか。

選択肢

  1. ア
    サービスを採用する組織にとって,共有ソフトウェアの複雑性とコストが低減できるという長所があるが,提供されたサービスを単に利用するだけで,サービス提供者のナレッジは利用できないという短所がある。
  2. イ
    サービスを採用する組織にとって,異なる複数の専門能力や市場機会を戦略的に活用できるという長所があるが,プロジェクトが複雑になり,知的所有権の保護が複雑になるという短所がある。
  3. ウ
    サービスを採用する組織にとって,専門スキルが低コストで利用できるという長所があるが,事業上のナレッジを喪失するリスクが存在するという短所がある。
  4. エ
    自社の方針やプロセスを熟知しているので,組織間で意思疎通がしやすいという長所があるが,利用可能な要員数やスキルなどによって,時期や成果が左右されるという短所がある。
解き方のヒントを見る

条件と役割の対応関係を確認

設問の条件を一つずつ読み、問われている対象がどの役割や目的に関係するかを丁寧に整理しましょう。用語の印象だけで判断せず、条件との対応を軸に考えることが大切です。

この問題で問われていること

この問題では、各選択肢の細かな表現を覚えているかではなく、設問に示された条件と、問われている役割・目的との結び付きが妥当かを一つの観点で丁寧に再確認しましょう。

視点

対象を判断するときは、設問の条件、求められている役割、想定される目的の三者がどのようにつながるかを整理し、表面的な語句の一致と区別して考えます。

確認ポイント

  • 設問で明示された条件を、判断の軸として抜き出せているか
  • 問われている対象の役割や目的を、条件と関連付けて整理できているか
  • 語句の印象ではなく、条件との対応が一貫しているかを確認したか
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

ビジネスプロセスアウトソーシングは、企業の業務プロセスを外部の事業者へ委託する形態です。専門スキルを低コストで利用できる反面、自社の事業上のナレッジを失うリスクがある。

理由

ビジネスプロセスアウトソーシングでは、業務の一部または全体を外部事業者に委託するため、専門スキルを自社で保有せずに低コストで利用できる。一方、業務知識が外部に蓄積され、自社の事業上のナレッジを失うリスクがある。

比較

アは共有ソフトウェアを利用するサービス供給、イは複数の専門能力や市場機会を活用するパートナシップ、エは自社内で行うインソーシングの特徴に対応する。したがって、BPOの説明はウです。

選択肢ア

これは不正解だよ。共有ソフトウェアの複雑性やコストを低減できる一方、提供サービスを利用するだけで提供者のナレッジを利用できないという説明は、業務プロセスを外部委託するBPOよりも、共有ソフトウェアを使うサービス供給の特徴に当たる。

選択肢イ

これは不正解だよ。異なる複数の専門能力や市場機会を戦略的に活用できる一方、プロジェクトや知的所有権の保護が複雑になるという説明は、複数組織が協力するパートナシップの特徴であり、BPOの中心的な説明ではない。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。BPOは業務プロセスを外部事業者へ委託するため、専門スキルを低コストで利用できる。一方、業務を外部に任せることで、自社に蓄積される事業上のナレッジを喪失するリスクが存在する。

選択肢エ

これは不正解だよ。自社の方針やプロセスを熟知しているため意思疎通しやすいという長所は、自社内で業務を行うインソーシングの特徴である。要員数やスキルによって時期や成果が左右される点も、外部委託の説明ではない。

学習のポイント

外部委託による専門性の利用と、知識喪失リスクの組合せを理解する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成24年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問15(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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