SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ

平成23年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問6

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ITサービスマネジメントにおいて,リリース管理からインシデント管理に伝達することが望ましいとされている情報はどれか。

選択肢

  1. ア
    リリースが許可された証拠
  2. イ
    リリースするものに含まれている既知の誤り
  3. ウ
    リリースに関連しないインシデント
  4. エ
    リリースまでに要したコスト
解き方のヒントを見る

条件と役割の対応を整理する視点

設問中の条件と問われている概念の関係を、まず役割・前提・目的に分けて整理しましょう。表面的な語句の一致ではなく、条件がどの観点に関係するかを確認することが大切です。

この問題で問われていること

一つの観点として、示された条件が用語・手順・役割のどの説明範囲に関係するかを確認し、定義そのものと状況に応じた適用を混同しないよう整理してください。そのうえで、確認対象を一つに絞り、周辺知識を足して判断を広げないようにしてください。

視点

条件を読み取るときは、問われている対象と、その対象に結び付く前提や目的を分けて捉えます。説明の一部だけで判断せず、設問内の条件との対応関係を確認しましょう。

確認ポイント

  • 問われている対象と、設問内で与えられた条件を分けて書き出す
  • 条件が示す前提・目的・制約のどれに関係するかを一つずつ確認する
  • 説明の範囲が設問の条件全体と矛盾しないかを見直す
正解と解説を見る

正解

イ

解説

リリース管理からインシデント管理へは、導入された変更に起因する障害の調査や回避に役立つ情報を伝えます。既知の誤りはその代表です。

理由

リリースに含まれる既知の誤りを共有しておくと、インシデント管理は障害や問い合わせがリリースと関係するかを判断しやすくなります。原因調査や回避策の検討にも役立つため、伝達が望ましい情報です。

比較

リリースの承認証拠や開発コストは、統制・計画・予算管理には関係しますが、インシデントの原因分析や復旧対応に直接役立つ情報とは限りません。また、リリースに関係しないインシデントは、この連携の対象から外れます。

選択肢ア

これは不正解だよ。リリースが許可された証拠は、承認や統制の確認には有用ですが、インシデント管理が障害の原因調査や利用者影響への対応に使う情報とは目的が異なります。設問が問う連携情報としては適切ではありません。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。リリースするものに含まれている既知の誤りは、導入後の障害や問い合わせを分析する際の重要な手掛かりになります。インシデント管理が影響、原因、回避策を検討するため、リリース管理から共有される情報として適切です。

選択肢ウ

これは不正解だよ。リリースに関連しないインシデントは、リリース管理から伝達すべき対象情報ではありません。インシデント管理との連携では、変更やリリースとの関係を確認できる情報が重要であり、無関係な事象を示すこの選択肢は設問の趣旨に合いません。

選択肢エ

これは不正解だよ。リリースまでに要したコストは、計画や評価、予算管理では意味を持ちますが、個別インシデントの原因究明や復旧判断に直接必要な情報ではありません。障害対応に役立つ内容を伝えるという観点から外れます。

学習のポイント

リリース管理とインシデント管理の連携目的を整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成23年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問6(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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