SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ

平成22年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問21

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

Webシステムにおいて,ロードバランサ(負荷分散装置)が定期的に行っているアプリケーションレベルの稼働監視に関する記述として,最も適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    WebサーバでOSのコマンドを実行し,その結果が正常かどうかを確認する。
  2. イ
    Webサーバの特定のURLにアクセスし,その結果に含まれる文字列が想定値と一致するかどうかを確認する。
  3. ウ
    Webサーバの特定のポートに対して接続要求パケットを発行し,確認応答パケットが返ってくるかどうかを確認する。
  4. エ
    ネットワークの疎通を確認するコマンドを実行し,Webサーバから応答が返ってくるかどうかを確認する。
解き方のヒントを見る

条件と役割の対応を確認する

設問の条件を読み、問われている用語・手順・役割が、その条件の中で何を担うものかを整理しましょう。名称の印象ではなく、記述同士の対応関係に注目することが大切です。

この問題で問われていること

この問題では、各記述が示す役割と、設問中の条件との対応を一つずつ照らし合わせ、同じ観点で比較できているかを確認しましょう。判断の根拠が条件から直接読み取れるかも見直します。

視点

用語や手順を単独で覚えるのではなく、与えられた条件の中でどの役割を担うものとして扱われているかを確認します。

確認ポイント

  • 設問中で示された条件を一つに整理する
  • 問われている対象の役割を条件との関係で捉える
  • 判断の根拠が設問の記述に結び付いているか確認する
正解と解説を見る

正解

イ

解説

アプリケーションレベルの稼働監視とは、サーバやポートに到達できるかだけでなく、Webアプリケーションが要求を処理し、期待される内容を返しているかを確認する監視です。

理由

Webサーバの特定URLへアクセスし、返された内容に想定した文字列が含まれるかを確認する方法は、Webアプリケーションが実際に処理を行っているかを利用者側の視点で検査できる。そのため、アプリケーションレベルの稼働監視として最も適切です。

比較

OSコマンドの実行はサーバ内部の状態、ポートへの接続要求は通信受付の状態、ネットワーク疎通コマンドは到達性の確認が中心です。これらはWebアプリケーションの応答内容そのものを確認する監視とは異なる。

選択肢ア

これは不正解だよ。OSのコマンドをWebサーバ上で実行して結果を見る方法は、サーバ内部のOSやプロセスの状態を確認する監視に近い。ロードバランサが利用者向けWebアプリケーションの応答内容を確認する方法とは対象の層が異なるため、設問の条件に最も適切とはいえない。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。Webサーバの特定URLへアクセスし、返された結果に想定した文字列が含まれるかを確認すれば、単に通信できるだけでなく、Webアプリケーションが要求を処理して期待される内容を返しているかまで確認できる。これはアプリケーションレベルの稼働監視に該当する。

選択肢ウ

これは不正解だよ。特定ポートへ接続要求を送り、確認応答が返るかを見る方法は、そのポートで通信を受け付けられる状態かを確認するものだ。接続先のWebアプリケーションが正常に処理し、適切な内容を返すところまでは確認していないため、アプリケーションレベルの監視とは異なる。

選択肢エ

これは不正解だよ。ネットワークの疎通を確認するコマンドで応答を調べる方法は、Webサーバまでパケットが到達し応答できるかという通信経路の状態を確認するものだ。Webアプリケーションが正常に動作し、期待する結果を返すかどうかは確認していない。

学習のポイント

監視対象の層と、確認する応答内容の違いを整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問21(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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