SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ
平成22年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問19
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア開発人員を追加投入する。
- イ開発を他社に委託する。
- ウスコープを縮小する。
- エリスク発生に備えてコンティンジェンシー予備を設ける。
解き方のヒントを見る
条件と役割の対応を見極める
設問の条件を一つずつ読み、問われている用語・手順・役割が、その条件のもとで何を担うものかを対応づけて考えましょう。名称の印象だけで判断せず、設問中の目的や前提との関係に注目してください。
この問題で問われていること
確認の中心は、提示された条件と、各候補が説明しようとしている役割との結び付きです。用語の細かな暗記よりも、設問が置く目的・制約・場面に照らして、どの観点を比較すべきかを整理してください。
視点
用語や手順を判断するときは、まず設問が示す目的と前提を分けて捉え、そのうえで問われる役割との対応を確認します。表面的な語感や既知の連想ではなく、条件との関係が一貫しているかという視点で整理すると、考える順序が明確になります。
確認ポイント
- 設問の目的と前提条件を、読み落とさず切り分けたか
- 問われている役割を、自分の言葉で短く言い換えられるか
- 条件と役割の対応を、同じ基準で一貫して確認したか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
リスクの受容は、リスクをなくしたり他者へ移したりせず、発生する可能性を認識した上で、必要な場合に備えて受け入れる対応です。
理由
リスク受容では、リスクが発生する可能性を認め、事前に大きな変更を加えず、発生時の影響に対応できるよう準備する。コンティンジェンシー予備は、そのためにあらかじめ確保する時間や費用などの余裕に当たる。
比較
開発人員の追加やスコープ縮小はリスクの影響・発生条件を変える対応、他社への委託は負担や責任の一部を移す対応であり、受容とは考え方が異なる。
選択肢ア
これは不正解だよ。開発人員を追加投入することは、遅延などのリスクに対して投入資源を増やし、発生確率や影響を小さくしようとするリスク低減の対応である。リスクをそのまま受け入れ、発生時の備えだけを置く受容策ではない。
選択肢イ
これは不正解だよ。開発を他社に委託することは、作業やリスクの負担を外部の組織へ移すリスク移転に当たる。委託契約などで責任分担を変える対応であり、リスク発生を前提に自組織で受け止める受容策とは異なる。
選択肢ウ
これは不正解だよ。スコープを縮小することは、実施する機能や範囲を変更して、リスクの発生要因や影響を避ける対応である。計画内容を変えてリスクを回避するもので、発生に備えて予備を確保する受容策ではない。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。リスク発生に備えてコンティンジェンシー予備を設けることは、リスクを認識した上で、発生時に必要となる時間や費用などを準備して受け入れる対応である。リスクを除去・移転するのではなく、影響への備えを置く点が受容策に該当する。
学習のポイント
回避・低減・移転・受容の違いを、行動の目的で整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問19(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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