SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ
平成22年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問14
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア各工程で検出した不良を管理することが可能になり,ソフトウェアの品質分析が容易になる。
- イ各工程での作業手順を定義することが容易になり,開発・保守時の作業ミスを防止することができる。
- ウ各工程での作業予定と実績を関連付けて管理することが可能になり,作業の進捗管理が容易になる。
- エ各工程での成果物を一元管理することによって,開発・保守作業の効率が良くなり,用語の統一もできる。
解き方のヒントを見る
目的と手段のつながりを確かめる
開発や保守で何かを整える理由を考えるときは、実施することと、それによって目指す状態を分けて捉えましょう。用語の印象だけで判断せず、手段が目的にどうつながるかという一つの観点に集中してください。
この問題で問われていること
この問いでは、取り上げられた事柄を、何を行うかという手段と、何のために行うかという目的の関係から捉えてみましょう。名称から目的を決めつけず、与えられた条件の範囲で、そのつながりを確かめることが焦点です。
視点
検討する際は、行うこと自体を目的とみなしていないかに注意しましょう。手段と目指す状態の関係を、自分の言葉で短く整理すると、判断の根拠を確かめやすくなります。
確認ポイント
- 行うことと、目指す状態を区別しているか
- 手段と目的のつながりを言葉で説明できるか
- そのつながりを、与えられた条件に基づいて捉えているか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
正解はエです。リポジトリを構築すると、開発・保守の各工程で扱う成果物や関連情報を一元管理できます。情報の参照や更新を行いやすくなり、共通の用語や定義も管理できるため、作業効率の向上と用語の統一につながります。
成果物の一元管理がもたらす効果
リポジトリは、開発・保守で作成する成果物や関連情報をまとめて管理するための保管場所です。設計情報などを共通の場所で参照・更新できるため、必要な情報を探したり確認したりする作業を効率化できます。また、用語とその定義を共通の情報として管理することで、工程間で用語を統一できます。
ほかの管理目的との比較
アは不良管理による品質分析、イは作業手順の標準化によるミス防止、ウは予定と実績の管理による進捗把握を述べています。これらの情報をリポジトリに保存する場合もありますが、この設問で問われる構築理由は、エにある各工程の成果物の一元管理と、それによる作業効率の向上・用語の統一です。
選択肢ア
これは不正解だよ。各工程で検出した不良を管理し、品質分析を容易にするという説明は、不良管理や品質管理の目的に当たる。リポジトリにも不良に関する情報を保存できるが、設問で問われる構築理由は、各工程の成果物を一元管理することにある。
選択肢イ
これは不正解だよ。作業手順を定義し、開発・保守時の作業ミスを防止するという説明は、作業の標準化や手順管理の目的に当たる。リポジトリに手順書を保存することはできるが、情報を保存する仕組みだけで、作業手順の定義やミス防止が実現するわけではない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。各工程の作業予定と実績を関連付け、進捗管理を容易にするという説明は、プロジェクト管理の目的に当たる。予定と実績の比較は作業の遅れなどを把握するためのものであり、各工程の成果物を一元管理するリポジトリの構築理由とは異なる。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。リポジトリは、各工程で作成した成果物や関連情報を一元管理するための保管場所である。設計情報などを共通の場所で参照・更新できるため、開発・保守作業の効率が良くなる。また、共通の用語や定義を管理することで、工程間で用語を統一できる。
学習のポイント
リポジトリの目的を、不良管理・作業手順の標準化・進捗管理の目的と区別して理解しましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問14(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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