SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ
平成22年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問13
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア規定された要件と制約に沿って,サービスを運用に移行し,確実に稼働させることである。
- イサービスの効率,有効性,費用対効果の観点で運用状況を継続的に測定し,改善していくことである。
- ウサービスの内容を具体的に決めることである。
- エ戦略的資産として,どのようにサービスマネジメントを設計,開発,導入するかについての手引を提供することである。
解き方のヒントを見る
判断の対象範囲をそろえる
用語の印象だけで判断せず、何を対象に考えているのかという範囲に注目しましょう。途中で対象を広げたり狭めたりしていないかを確かめると、知識を当てはめる前に、検討の前提を落ち着いて整理できます。
この問題で問われていること
この分野の問題では、判断の対象となる範囲を一定に保つ観点で考えてみましょう。自分の理解に、示された条件を超える前提が混ざっていないかを振り返り、対象としている範囲を短い言葉で整理することが手掛かりになります。
視点
検討の対象として示されている範囲と、自分の連想で付け足した範囲を区別しましょう。対象範囲を言葉にしておくと、考えている途中で前提が変わっていないかを確認しやすくなります。
確認ポイント
- 何を対象に考えているかを明確にしたか
- 考える途中で対象範囲を変えていないか
- 自分の連想だけで対象範囲を広げていないか
正解と解説を見る
正解
ア
解説
正解はアです。ITIL v3のサービストランジションは、規定された要件と制約に沿ってサービスを運用に移行し、確実に稼働させる段階です。選択肢では、移行と稼働を述べるアがこの役割に対応します。
理由
アの前半は「規定された要件と制約に沿って」という条件を示し、後半は「サービスを運用に移行し,確実に稼働させる」という目的を示しています。この条件と目的の組合せが、サービストランジションの説明に対応します。
比較
イは効率・有効性・費用対効果を継続的に測定して改善するので、継続的サービス改善に対応します。ウはサービスの内容を具体化するサービスデザイン、エは戦略的資産としてサービスマネジメントを捉えるサービスストラテジの説明です。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。サービストランジションは、規定された要件と制約に沿って、サービスを運用に移行し、確実に稼働させることを扱います。選択肢の前半にある要件・制約への適合と、後半にある運用への移行・確実な稼働が、この段階の役割を表しています。
選択肢イ
これは不正解だよ。選択肢の前半は、効率・有効性・費用対効果という評価の観点を示し、後半は、運用状況を継続的に測定して改善することを述べています。これは継続的サービス改善の説明であり、サービストランジションの説明には該当しません。
選択肢ウ
これは不正解だよ。この選択肢は、サービスの内容を具体的に決めることを述べています。これはサービスデザインの説明に対応します。サービストランジションが扱う、規定された要件と制約に沿った運用への移行と確実な稼働とは、目的が異なります。
選択肢エ
これは不正解だよ。前半の「戦略的資産として」という位置付けと、後半のサービスマネジメントの設計・開発・導入への手引という内容は、サービスストラテジの説明です。運用への移行と確実な稼働を扱うサービストランジションとは、説明の対象と役割が異なります。
学習のポイント
サービストランジションの役割を、継続的サービス改善、サービスデザイン、サービスストラテジと区別して理解しましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問13(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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