SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ

平成22年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問9

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ITIL v3における変更諮問委員会(CAB)の役割の説明はどれか。

選択肢

  1. ア
    変更されたリリースパッケージの導入に対する最終承認を行う。
  2. イ
    変更に対する切り戻し計画とテスト計画の作成を行う。
  3. ウ
    変更の許可を支援し,変更の評価と優先度付けにおいて変更管理を援助する。
  4. エ
    変更要求の受領及び登録を行い,非現実的な要求は却下する。
解き方のヒントを見る

変更管理の役割を考える視点

変更管理を検討するときは、個別の作業手順や担当者の動きだけでなく、変更による影響を把握し、関係者の合意と実施後の確認までを含む管理上の目的に注目して整理します。

この問題で問われていること

選択肢を読む際は、その内容が変更を単に実行する作業の説明なのか、それともサービスへの影響やリスクを抑えながら変更を統制する役割の説明なのかという観点だけに絞って比べてください。

視点

変更管理は、サービスに関わる変化を組織的に扱うための考え方です。検討では、変更の必要性、影響範囲、関係者間の調整、実施後の安定性という流れを意識し、単発の技術作業と管理上の役割を分けて捉えます。

確認ポイント

  • 変更の目的と影響範囲が整理されているか
  • 関係者の合意や調整を扱う内容か
  • 実施後の状態を確認する視点があるか
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

ITIL v3の変更諮問委員会(CAB)は、変更の許可、評価、優先度付けなど、変更管理に関する判断を支援する会議体です。

理由

CABは、変更の影響や優先度などを検討し、変更管理における許可や評価を支援します。変更要求の受付、計画書の作成、導入作業そのものを一律に担当する組織ではありません。

比較

選択肢のうち、変更の許可を支援し、評価と優先度付けで変更管理を援助すると説明しているものが、CABの役割に合致します。

選択肢ア

これは不正解だよ。変更されたリリースパッケージの導入に対する最終承認は、CABの役割を変更管理全体の判断支援として捉えた説明ではありません。導入の最終承認だけに限定しているため、CABの役割の説明として不適切です。

選択肢イ

これは不正解だよ。切り戻し計画やテスト計画の作成は、変更を実施するための具体的な計画作業に当たります。CABはそのような計画を必ず作成する担当ではなく、変更の評価や優先度付けなどの判断を支援する立場です。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。CABは、変更に関係する担当者が変更管理上の判断を検討する会議体です。変更の許可を支援し、変更の評価や優先度付けにおいて変更管理を援助するという説明は、ITIL v3におけるCABの役割と一致します。

選択肢エ

これは不正解だよ。変更要求の受領や登録、非現実的な要求の却下は、変更要求を受け付けて管理する具体的な受付・登録業務の説明です。CABの中心的な役割である変更の評価や優先度付けの支援を表していません。

学習のポイント

CABの判断支援と、個別作業の担当範囲を区別して覚えます。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問9(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

関連する過去問一覧

IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針