SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ

平成22年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問4

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ITサービスマネジメントにおけるSLAの対象項目として,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    移植性
  2. イ
    開発生産性
  3. ウ
    信頼性
  4. エ
    妥当性
解き方のヒントを見る

条件と役割の対応を照合する視点

設問では、示された条件と問われている用語・手順・役割の関係を、文脈に沿って確認します。表面的な語感や知識の連想だけで判断せず、何が対象で、どの条件との対応を問われているかを整理してから各記述を読み比べてください。

この問題で問われていること

今回の確認軸は、問題文の条件が、問われている対象のどの側面に関係するかを見極めることです。まず条件の役割を短く言い換え、対象との結び付きを一つずつ照合し、余分な前提を足さずに判断してください。

視点

用語や手順を単独で思い出すのではなく、設問内の条件・目的・対象の対応を分けて捉えると、知識の取り違えを避けやすくなります。判断では、本文から確認できる情報と、想像で補った情報を区別します。

確認ポイント

  • 問いが直接確認している対象を一語で整理する
  • 本文の条件がどの対象に結び付くかを確認する
  • 本文にない前提を加えず、対応関係だけを再確認する
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

SLAは、ITサービスの提供者と利用者が、サービス品質や達成水準について合意するものです。信頼性は運用中のサービス品質を示すため、SLAの対象項目として適切です。

理由

信頼性は、サービスが障害なく安定して提供される度合いを表します。障害の発生状況や継続的な提供水準など、利用者が実際に受けるサービス品質として測定し、提供者と目標値を合意できるため、SLAの対象項目になる。

比較

移植性や妥当性はシステムの性質として評価される場合があり、開発生産性は開発工程の効率を示す指標です。SLAでは、開発内部の進め方よりも、提供中のサービス品質に関する項目を重視する。

選択肢ア

これは不正解だよ。移植性は、ある環境から別の環境へソフトウェアやシステムを移して利用しやすい性質を表す。主にシステムの設計・開発時に評価する品質特性であり、利用中のサービス提供水準を直接示すSLAの代表的な対象項目とはいえない。

選択肢イ

これは不正解だよ。開発生産性は、開発作業に投入した時間や人員に対して、どれだけ成果を生み出せたかを表す指標である。これは開発工程やプロジェクト管理の内部評価に関するもので、利用者に提供されるITサービスの品質を定めるSLAの対象ではない。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。信頼性は、サービスやシステムが障害なく安定して動作し、要求された状態を継続して維持できる度合いを表す。サービス提供中の品質として利用者と測定方法や達成水準を合意できるため、SLAの対象項目として適切である。

選択肢エ

これは不正解だよ。妥当性は、目的や要求に照らして内容が適切であるかという観点を示す用語であり、システムの要件や設計の評価で扱われることが多い。SLAで中心となる、運用中のサービス提供品質を測定する項目としては適切ではない。

学習のポイント

SLAでは、開発活動の指標ではなく、利用者が受けるサービス品質を評価できる項目を選ぶ。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問4(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

関連する過去問一覧

IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針