SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ

平成22年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問2

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

コンピュータルームにおけるオペレータの行動のうち,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    オペレーションミスによる障害が発生したので,ジョブを再実行した。この結果,予定時間内に作業が完了したので,正常処理として取り扱った。
  2. イ
    ジョブの異常終了の原因が,システムリソースの不足にあることが分かったので,運用マニュアルに記載された回復処理手順に従ってジョブを再処理した。
  3. ウ
    ジョブの実行に必要なデータファイルの記録媒体が準備されておらず,保管庫の管理者が不在だったので,自分自身で保管庫から探し出して,ジョブを実行した。
  4. エ
    プログラムの開発者から直接,緊急のジョブを実行するように依頼があったので,この依頼を自分の判断で受け入れて,緊急のジョブを処理した。
解き方のヒントを見る

判断に用いる前提条件をそろえる

行動の適切性を考えるときは、その判断がどのような前提条件に基づいているかに注目しましょう。自分の経験や印象で条件を補わず、与えられた情報と自分が置いた仮定を区別して整理することが手掛かりになります。

この問題で問われていること

ここで確認したいのは、判断の根拠に使っている条件が、与えられた情報に含まれているかという点です。普段ならこうするはずだという想像が入り込んでいないか、結論を出す前に判断の前提を振り返ってみましょう。

視点

前提条件とは、判断の土台として扱う情報です。明示された条件と、経験から思い浮かべた条件を分けて捉えると、自分の判断が何に依存しているかを整理できます。

確認ポイント

  • 判断の前提を言葉にできているか
  • その前提は与えられた情報に基づいているか
  • 経験や印象から条件を付け足していないか
正解と解説を見る

正解

イ

解説

正解はイです。異常終了の原因を把握し、運用マニュアルに記載された回復処理手順に従って再処理しているためです。オペレータには、定められた手順と権限に基づく行動が求められます。

回復処理の根拠

イでは、ジョブの異常終了がシステムリソースの不足によるものだと分かった上で、運用マニュアルに記載された回復処理手順に従っています。原因を把握し、定められた手順で再処理する行動なので適切です。

ほかの行動との比較

アは、障害が発生したにもかかわらず、予定時間内に完了したことを理由に正常処理として扱っています。ウは、管理者の不在を理由に自分で記録媒体を探し出しています。エは、開発者からの直接依頼を自分の判断で受け入れています。障害は適切に記録・報告し、媒体の利用やジョブの受付は定められた管理手続と権限に従う必要があります。

選択肢ア

これは不正解だよ。オペレーションミスによる障害が起きたという事実は、再実行後に予定時間内で作業が完了しても変わりません。障害の発生と対応内容を記録し、定められた報告や確認を行う必要があります。時間内に完了したことだけを理由に正常処理として扱うのは不適切です。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。ジョブの異常終了がシステムリソースの不足によるものだと確認し、運用マニュアルに記載された回復処理手順に従って再処理しています。原因を把握した上で定められた手順を実施しており、オペレータの回復対応として適切です。

選択肢ウ

これは不正解だよ。記録媒体が準備されておらず、保管庫の管理者も不在ですが、それを理由にオペレータが独断で媒体を探し出すことは適切ではありません。記録媒体の持出しや利用は、定められた管理手続と権限に従う必要があります。

選択肢エ

これは不正解だよ。開発者から直接依頼された緊急のジョブでも、オペレータが自分の判断だけで受け入れて処理するのは不適切です。緊急性があっても、定められた受付や承認の手続に従い、実行の可否を確認する必要があります。

学習のポイント

障害の回復処理、記録媒体の管理、緊急ジョブの受付を、運用手順と権限の観点から理解しましょう。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問2(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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