SMITサービスマネージャ試験 午後Ⅰ
平成21年度秋期 ITサービスマネージャ 午後Ⅰ 問1
事例を読んで設問の答えを考えてから、解説のポイントとIPA公式の解答例・採点講評で確認しましょう。
問題


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合意と改善のつながりを整理する視点
サービスレベルに関する問いでは、関係者間の合意、発生時の対応、日常的な見直しを別々に覚えず、相互の関係と目的を確かめながら全体の流れを捉えましょう。各段階の役割を丁寧に読み分けることが大切です。
この問題で問われていること
一つの観点として、示された説明が、関係者との取り決めを起点にした対応と、その後の学習・見直しへどうつながるかを、目的の一貫性から丁寧に確認してください。
視点
個別の用語や手順を暗記するより、期待値をそろえる段階、状況に応じて扱う段階、得られた情報を次の改善へ生かす段階が、どのような目的で連関しているかを整理します。
確認ポイント
- 各説明の目的がどこに置かれているか確認する
- 前後の活動がどのようにつながるか整理する
- 一時的な対応と継続的な見直しを区別する
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解説
Webサイト運用サービスを題材に、SLA締結前後のサービスレベル管理、重大インシデント対応、予備機運用、供給者管理、継続的改善を問う問題です。
問題の全体像
A社は商品カタログを公開するWebサイトをB社に運用委託し、B社は監視、障害対応、保守、サービスデスクを担う。SLA締結に先立って実績を計測し、APサーバ障害やHDD冗長化を経験した後、SLA締結とPDCAによる継続改善を目指している。出題趣旨では、SLA管理に加え、顧客関係管理・供給者管理と、障害時のリスク管理能力が問われている。
設問1(1)
SLA締結前であっても、本文ではサービス開始時点から管理項目を計測している。これは、実際のサービス実績を基に、目標値を達成できているか確認するためです。したがって、公式解答例の「サービス実績から目標値達成度合いを確認したい」という内容を、30字以内で簡潔に示す。
設問1(2)
下線(ア)では、予備機への切替えにA社担当者の承認が必要です。しかし重大インシデント時に担当者と連絡が取れなければ、切替えが遅れて回復時間の目標を超える。そこで、連絡不能時はB社の判断で切替え可能とするルール、または連絡・了承待ちの時間を回復時間の計算から除外するルールを、50字以内で示す。
設問2(1)
下線(イ)では、閲覧不能が3分以上続いており、表の定義上、重大インシデントに該当する。復旧方法を検討する前に、重大インシデント発生を顧客であるA社へ連絡し、関係者間で状況を共有する必要がある。公式解答例の「重大インシデントが発生したことをA社に連絡する」を30字以内で押さえる。
設問2(2)
下線(ウ)の本番機への切戻しでは、サービス停止時間が発生する。切戻しを一方的に実施すると利用者への影響が生じるため、事前にA社とサービス停止スケジュールを調整し、利用者へアナウンスする。40字以内では、調整と利用者への告知の両方を含める。
設問3(1)
A社は、RAID 5を構成するHDDの故障でも5時間以内の復旧を要求している。B社はC社にハードウェア保守を委託しているため、C社との間でもHDD故障時の回復時間の目標値を設定し、合意する必要がある。これは、供給者のサービスをB社のSLA要求に対応させるためです。
設問3(2)
C社との目標値を設定する際は、B社がC社に求める値だけでなく、A社がB社に要求した5時間以内という回復時間と整合させる必要がある。B社内の連絡・判断・作業時間も考慮し、C社の目標値が全体の要求を満たせる内容になっているかを書く。
設問4
SLA締結に向けては、まずサービスレベルの目標値を設定し、その内容をA社とB社の双方で合意する。その後、合意した目標値を継続的に管理するプロセスまで含めて述べる。本文のPDCA方針や採点講評の観点から、目標設定、合意、管理の流れを40字以内でまとめる。
学習のポイント
SLAの目標値と実際の運用手順を結び付け、顧客・提供者・供給者の責任分担を整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午後Ⅰ 問1(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例 / 採点講評)
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