SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ

平成21年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅱ 問14

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ITサービスマネジメントにおけるリスクの対応策の具体例のうち,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    リスクを回避するために,設備に保険をかける。
  2. イ
    リスクを軽減するために,指紋認証を採用する。
  3. ウ
    リスクを受容するために,新たにバックアップシステムを構築する。
  4. エ
    リスクを転嫁するために,バックアップシステムを遠隔地に移転する。
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リスク対応策を考える視点

選択肢を読む際は、対応策の名称や印象だけで決めず、想定される状況、目指す結果、実施する行為のつながりを一つの流れとして整理し、目的と手段が合っているかを考えます。

この問題で問われていること

確認する観点は、記述された行為が、問題文で示される課題に対してどのような変化を意図しているかです。前後の関係を読み、表現の近さではなく役割の整合性を丁寧に見ます。

視点

対応策を読むときは、記述された行為が何を目指して置かれているのかを中心に捉えます。用語の印象や表現の似ている点ではなく、問題文の状況にその行為を当てはめたとき、目的に向かう筋道が無理なく説明できるかを考えると、判断の軸を保ちやすくなります。

確認ポイント

  • 対応策が目指す結果を、記述された行為と結び付けて捉える。
  • 問題文の状況に当てはめたとき、目的へのつながりを確認する。
  • 用語や表現の印象ではなく、行為と目的の整合性に注目する。
正解と解説を見る

正解

イ

解説

リスク対応策は、対策の実施内容と目的で分類します。認証強化は不正利用の可能性や影響を抑えるため、リスク軽減の具体例です。

理由

指紋認証は本人確認を強化し、権限のない利用や不正アクセスが起こる可能性を小さくする対策です。そのため、リスクを完全になくすのではなく、発生確率を下げるリスク軽減に該当します。

比較

保険は損失負担の移転、バックアップ構築や遠隔地への移転は障害発生時の影響軽減に関係します。一方、リスク受容は追加対策を取らず、想定される損失を受け入れる考え方です。

選択肢ア

これは不正解だよ。設備に保険をかけると、事故や損害が発生した際の経済的負担を保険会社などに移せます。保険はリスクの損失を他者に負担してもらう転嫁の例であり、事故の発生自体を避ける回避には当たりません。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。指紋認証を採用すると、利用者本人であることの確認を強化でき、権限のない利用や不正アクセスが起こる可能性を小さくできます。リスクを完全になくすのではなく、発生確率を抑えるため、軽減の具体例です。

選択肢ウ

これは不正解だよ。新たにバックアップシステムを構築することは、障害やデータ消失が起きた場合でも復旧しやすくし、発生後の影響を小さくする対策です。追加対策を取らず損失を受け入れるリスク受容とは異なります。

選択肢エ

これは不正解だよ。バックアップシステムを遠隔地に移転すると、同じ場所の災害などによる同時被害を避け、障害時の影響を抑えやすくなります。損失を保険会社などへ移す転嫁ではなく、リスク軽減の対策です。

学習のポイント

回避・軽減・受容・転嫁の違いを、対策の効果から判断する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問14(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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